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コロナ禍で困窮する子どもたちへ。「あの子にまなびをつなぐプロジェクト」始動。

認定NPO法人カタリバ

実行中

更新日:2020.06.25

カタリバは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で困窮する子どもたちを支援する新事業「あの子にまなびをつなぐプロジェクト」を多くの設立発起人の皆様とともに立ち上げ、本日から8月31日まで、1,500万円を目標金額としたクラウドファンディングを開始し、コロナの影響で生活に苦しむ子どもたちを支援してまいります。

また多くの芸能人・文化人の方などにも、「子どもたちを支えたい」という想いに共感いただき、ドリームサポーターとして寄付者の方への返礼品や子どもたちに届けるオンライン講座にご協力いただくことも決定しました。

“コロナで困窮する子どもを、誰ひとり取り残さない”

ぜひ皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

これまでの教育や社会が取り残してきた、困窮世帯の子どもたち。外からは見えにくかった格差や課題は、コロナ禍によってあらわとなりました。

オンライン授業があっても、ネットにアクセスする環境が家にない子。保護者の収入減・ストレス増によって、険悪な家庭環境の中で居場所を失った子。学校が休校になって給食がなくなり、お腹をすかす子。

保護者からは、カタリバへこんな声が届きました。

中学生と小学生の子がいるひとり親です。休校で食費や光熱費もかさみ、子ども達はイライラして家の壁や物を壊したりしています。

家が狭く、親子とも密室の中でストレスがたまっています。子どもは夜に眠れなくなり、自傷行動をおこしています。

子どもと2人暮らし。コロナの影響でパートをクビになりました。家賃も払えるかわからないし、子どもに遊び道具も買ってあげられない。自身に病気もあって心身ともに限界です。

総務省の4月の労働力調査では、営業自粛の影響などによる休業者は597万人。またパートやアルバイトなどの非正規労働者が97万人減ったというデータが出ており、うち28万人は35〜44歳の母親世代の女性でした。日本ではもともと、子どもの7人に1人が相対的貧困と言われています(※相対的貧困とは、その国や地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態のことを指します)。もともと生活に苦労していた家庭が、 今回のコロナ禍によってさらに窮地にたたされています。

そして貧困は、子ども達の生活や気持ちにも影響し、世代間を超えて連鎖していきます。

浜銀総合研究所の「生活保護世帯の保護者・子どもの生活状況等の実態や支援のあり方等に関する調査研究」によると、生活保護世帯の約4割の子ども達が、”自分は価値のある人間だと思わない””将来の目標がはっきりしない”と思っているそうです。貧困は、子ども達にとって大切な自己肯定感や、何かにチャレンジしようという気持ちを失わせてしまうのです。

カタリバはコロナによる一斉休校要請を受け、3月4日からZoom上にオンラインの無料の居場所「カタリバオンライン」をオープンしてきました。また困窮世帯へは、パソコンやWi-Fiを貸し出してひとりひとりとオンラインで面談しながら学習支援をしたり、子どもと保護者にお弁当を配布するなどして、窮状をサポートしています。しかし、子ども達への支援は、まだ十分ではありません。

「困っている子ども達に学習機会やサポートをもっと届けたい」
「貧困の連鎖が拡大していくのを止めたい、それが教育の役割なはず」

このような想いのもと、「あの子にまなびをつなぐ」プロジェクトを立ち上げます。

アプローチの方法

困窮している家庭には、食糧支援や給付金などの緊急支援も必要ですが、それだけでは貧困の連鎖は解消されません。貧困の連鎖を断ち切るのは、学びです。

学びとは、ただ教科書やパソコン等の機器を渡せば済むものではなく、顔の見えるつながりや、自分の存在が認められる機会をこそ、 子どもたちは必要としている。その上に、学びへのやる気が伸びていく。 私たちはそう考え、継続的に子どもたちと関わっていきます。

1.オンラインを活用し、子どもと保護者に顔の見えるつながりを届けます
ただハードを整えるだけではなく、子どもにも保護者にも安心してもらえるよう、顔の見えるつながりを大事にしながら支援を行います。
・パソコンやインターネットの使い方の研修
・オンラインでの居場所支援・学習支援
・課題を抱える子どもへの、週1回の個別面談
・保護者との電話相談、福祉相談

2.ひとりひとりにあわせた学習支援と、新しいキッカケを届けます
子どもたちは、ひとりひとりの理解や進度に合わせ、個別に学習を進めていけるAI型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」や、フィリピンの英会話の先生と楽しく英語を学べる「WAKUWORK(ワクワーク)イングリッシュ」を無料で使用・参加できます(通常は有料で提供されているプログラムです)。

また、学習支援だけではなく、世界100カ国の子どもたちと交流できる「WORLD FRIENDSHIP」プログラムや、放課後に行う部活動のプログラムなども実施しています。著名人のドリームサポーターによる、特別レッスンもあります。

3.オンライン環境のない子どもには、パソコンやWi-Fiを貸与します
自治体による困窮世帯へのパソコン貸与や、生活保護世帯への通信費補助なども始まっていますが、全国にはまだオンライン環境が行き渡っていない子どもがいます。子どもたちを取り残さないよう、そういった子たちへパソコンやWi-Fiを貸与します。

また、どうしても家庭内に居場所のない子ども達のために、感染対策に気をつけながらカタリバの各拠点でもオンラインでのサポート・電話でのサポートやお弁当の配布などを実施しています。

4.研究者と一緒に、本プロジェクトの評価研究を行います
ただ支援して終わりではなく、研究者の方たちと一緒に経年評価を行い、エビデンスベースの現場改善を重ねていきます。本取り組みがこれからの子ども支援や貧困改善の一助となるよう、評価研究した内容についても発信していきます。 以下のような研究者の方たちと、研究を進めていきます。
・国際大グローバル・コミュニケーション・センター准教授 豊福晋平
・立教大学 経済学部 教授 中原淳
・慶應義塾大学 教授/教育経済学者 中室牧子

*上記以外にも、 子ども達の支援ニーズにあわせてそのタイミングで必要な支援を行い、 サポートしていきます。

設立発起人(一部紹介)

設立発起人代表

今村久美/認定NPO法人カタリバ 代表理事
「コロナ禍は世界中の人を被災者にしました。 学校にも行政にも頼れない子ども達は、 その家族がもともと持っている経済力やつながりによって、 得られる機会に大きな格差が生まれます。 しかし、 2020年現在、 機会さえあればテクノロジーによって自らの可能性を切り拓くことは容易なことなのです。 誰ひとり、 コロナ禍の間に取り残さない。 」

設立発起人(五十音順)

今度珠美さん/鳥取県情報モラルエデュケーター
小泉文明さん/株式会社メルカリ 取締役President(会長)
酒井 穣さん/株式会社リクシス副社長
神野元基さん/株式会社COMPASSファウンダー
高橋歩さん/作家/NPO法人オンザロード 代表理事
竹下隆一郎さん/ハフポスト日本版編集長
豊福晋平さん/国際大グローバル・コミュニケーション・センター准教授
中原淳さん/立教大学 経営学部 教授
中室牧子さん/慶應義塾大学教授・教育経済学者
水野雄介さん/ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO
村上絢さん/一般財団法人村上財団 代表理事
山崎大祐さん/株式会社マザーハウス 代表取締役副社長
山田貴子さん/株式会社ワクワーク・イングリッシュ 代表/慶應義塾大学 講師(非常勤)

ドリームサポーター(一部紹介、五十音順)

有森也実さん/女優
為末大さん/為末大学学長・元陸上選手(男子400メートルハードル日本記録保持者)
一青窈さん/歌手
丸山敬太さん/ファッションデザイナー
MEGUMIさん/女優・タレント
山口絵理子さん/株式会社マザーハウス 代表取締役社長兼チーフデザイナー

NPOカタリバとは <代表メッセージ>

日本中の10代の意欲と創造性を引き出せる社会を目指して

田舎で育った今村久美の、都会で感じた都市と地方の分断や、表現しにくい分断社会に対する憤り。

都会の進学校で優等生だった三箇山優花が出会った、わがままで面白い生き方を自分で選び取る人たちの生き方。

2001年の夏、私達は江ノ島の朝日が昇るまで、海辺でそんな他愛もない話を繰り広げながら、教育を学校の外側から新しくする仕事をしたいと決めたのが、NPOカタリバのはじまりでした。

どんな環境に生まれ育っても、10代の、まだこれからなんにでもなれるあの時間に、未来はつくれると信じられる意欲と、わくわくしながら知りたいことが広がり続ける創造性を、誰しもが手にできる当たり前をつくりたい。

当時は、NPO法人という法人格の認知度も低く、周りの家族や友人たちを心配させましたし、世間知らずの大学生だった私たちに、思い描いたことを仕事にできる実力もありません。

形にならない日々に悩みながらも、「一緒にやろう」と言っていただける学校の先生方、たくさんの支援者の方々に支えられながら、ここまで走り続けて、まもなく20年。100名以上の仲間とともに、今日も走り続けています。

経済的に厳しい環境で生きる子どもたち。ある日突然の災害で日常の環境を奪われる子どもたち。一見すると遜色ない生活をしているように見えていても、思春期ならではの葛藤で悩む子どもたち。

さまざまな環境で生きる10代と出会ってきましたが、ひとつ自信を持って言えることは、すべての子どもたちが変化できる可能性を持っているということ。その可能性を引き出す場所は、学校だけでも、家庭だけでもないし、親や先生だけの責任ではない。

大切なのは、いまその瞬間、そこで生きているという現実を一緒に受け入れながら、誰しもが持つポジティブな気持ちに光を当てて、一歩踏み出す出会いと機会を周りにたくさん散らすこと。

それが私たちの仕事です。

みんなが、互いの可能性を引き出せる存在になれる。10代は、社会をつくる近い未来の担い手です。学校に教育を丸投げしない新しい当たり前を、みんなでつくっていきたい。

これからもNPOカタリバは、日本中の10代の意欲と創造性を引き出せる社会を目指して取り組んでいきます。

一緒に参画いただける方募集中!

  • 寄付

    みなさまからのご寄附が目標金額より増えれば、より多くの子ども達へ支援を届けることができるようになります。ぜひ応援ください。

アクションリーダー プロフィール

今村 久美

認定NPO法人カタリバ 代表理事/
79年生まれ。慶應義塾大学卒。2001年にNPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組む。「ナナメの関係」と「本音の対話」を軸に、思春期世代の「学びの意欲」を引き出し、大学生など若者の参画機会の創出に力を入れる。ハタチ基金 代表理事。地域・教育魅力化プラットフォーム理事。中央教育審議会 委員。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 文化・教育委員会委員。

団体/企業詳細

団体名
  • 認定NPO法人カタリバ

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