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「働く人」と「社会課題の現場」をつなぎ、社会課題が解決され続ける世界をつくる。

特定非営利活動法人クロスフィールズ

実行中

更新日:2022.10.06

クロスフィールズは、国内外の社会課題の現場とビジネスパーソンをつなぐことで、社会課題解決とリーダー育成の両方を実現することを目指す非営利組織です。

社会課題解決の現場に企業の社員が飛び込み、現地のNPOや社会的企業とともに課題解決に取り組む新興国「留職」プログラムのほか、国内外の社会課題の現場を体感する経営幹部・役職者向けの「社会課題体感フィールドスタディ」を実施しています。

そのほか、VR/360度映像を活用して当事者目線で社会課題を擬似体験する「共感VRワークショップ」や、国内外の社会課題の解決に挑むリーダーに伴走する「ソーシャルセクター支援事業」などを実施。多岐にわたるプログラムを通じて、社会課題が放置されることなく、解決され続ける世界の実現を目指しています。
 

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

クロスフィールズは2011年の創業以来、「働く人」と「社会課題の現場」をつなぐ活動を続けてきました。

この10年、社会には大きな変化がありました。SDGsの認知が進み、人々の社会課題への関心は一気に高まりました。企業が社会課題を解決しようとする動きも広がりつつあります。創業時には想像もしていなかった、劇的な変化です。

しかし、社会課題に対する当事者意識を持ち、実際に行動を起こす人は限られています。SDGsをポーズとして掲げるだけの企業も少なくありません。結果として、日本にも世界にも、多くの社会課題が放置されています。

この現状を受け止め、クロスフィールズは新たなVisionとMissionを掲げ前に進むことにしました。

Vision:
社会課題が解決され続ける世界へ

社会課題が世界から無くなることはなく、むしろ複雑で困難な課題が増え続けていくと考えます。だからこそ、そうした課題が放置されず、解決され続ける社会システムの構築を目指します。

Mission:
社会課題を自分事化する人を増やす
課題の現場に資源をおくり、ともに解決策をつくる

過去10年、「社会課題の現場での原体験」によって、自分事として社会課題に向き合うリーダーを数多く育んできました。これまでの活動で培った技術と経験を活かし、「人へのアプローチ」をさらなるスケールで展開します。

そして、これからは「課題へのアプローチ」にも乗り出します。課題の現場が必要とするリソースを見極め、適切な資源を届けます。社会課題に向き合う同志たちと協働し、解決策を生み出します。

社会課題が放置されることなく、解決され続ける世界へ。

アプローチの方法

これからのクロスフィールズは新ミッションに基づいて、人と課題のそれぞれを対象としたアプローチを”スケール”をもって展開していきます。この”スケール”には、2つの方向性があります。

Scale-UpとScale-Out
Scale-Upとは、通常のビジネスと同じように、事業規模の拡大によって活動のインパクトを大きくすることを意味します。対するScale-OutはNPOならではの概念で、解決策を同業の組織や行政組織が実装することなどを通じ、自組織は大きくならずにインパクトを拡散していくという方向性です。

Scale-Deep
下方向には規模は大きくならずとも、より深く解決策を突き詰めていくことも重要です。安易に解決策を量産するのではなく、本質的な課題解決を志向するという意志を示しています。

左右に表現した2つのアプローチ「人へのアプローチ」「課題へのアプローチ」が組み合わさって、上下方向に2つのスケールを追い求めていくことで、小さな風が次第に”大きな渦”を巻き起こしていくことを目指します。

【Scale-Deep × 人へのアプローチ】
EMPOWER:
社会の未来を切り拓くリーダーを育む
「留職」「フィールドスタディ」など、課題の現場で圧倒的な原体験を届け、社会課題の解決を牽引するリーダーを育む事業

【Scale-Up/Out × 人へのアプローチ】
CULTIVATE:
社会課題を自分事化する人を増やし、社会の土壌をつくる
「共感VR」など、社会課題に触れる機会を幅広い層に届け、社会課題を自分事として捉える社会の土壌を耕す事業

【Scale-Up/Out/Deep × 課題へのアプローチ】
CO-CREATE:課題の現場に資源をおくり、解決策をともにつくる
課題の現場に適切なリソースを提供し、社会課題の解決に挑むステークホルダーとともに解決策を生み出す事業

代表メッセージ

社会の未来を切り拓くリーダーたちにとっての「原体験」を創り出したい

私が青年海外協力隊として中東シリアに赴任したのは2005年のことでした。そこで現地NPOの一員として働いた私は、「自分たちがこの国の未来を創るんだ」という高い志を持って働くシリアの人たちの姿に魅了されました。新興国や発展途上国の「社会を変える現場」には、確かに日本に比べれば物質的な豊かさはないものの、誰かの人生に大きな影響を与えるだけのとてつもないパワーがあるということを、身をもって体感したのです。以来、私の人生の針路は大きく変わっていきました。

クロスフィールズの事業を通じて私が取り組みたいのは、企業や行政といったリソース溢れる場所と、NPOが活動する国内外の「社会を変える現場」との間に橋をかけることです。そして、そこから起きる化学反応で、既成概念の枠を超えて物ごとを捉え、強い想いと情熱を持って社会の未来を切り拓くことのできるリーダーとなるための「原体験」を生み出していきたいと思っています。

「原体験」は、経験した時点ではそのことに気づかなかったり、あるいは思い返したくない辛い経験だったりします。ただ、あとから振り返ったときに「あの時が自分の人生のターニングポイントだったかもしれない」と思い返すことになる。そんな経験こそが「原体験」なのだと私は考えています。

そして何より、そんな「原体験」と強い想いを持ったリーダーの方々とともに、さまざまなセクターの枠を超え、新しい社会のあり方を一緒に創っていくことができればと心から願っています。

2011年の創業以来、クロスフィールズは数多くの方々からの期待と応援によって支えられてきた団体です。これからもそうした期待と応援に対する感謝の気持ちを決して忘れず、仲間たちともに、自分たちの掲げるVisionとMissionに対して真摯に向き合い続けてまいります。

アクションリーダー プロフィール

小沼大地

特定非営利活動法人クロスフィールズ 共同創設者・代表理事/
一橋大学社会学部・同大学院社会学研究科修了。青年海外協力隊として中東シリアで活動した後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて勤務。2011年5月、ビジネスパーソンが新興国で社会課題解決にあたる「留職」を展開するNPO法人クロスフィールズを創業。2011年に世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shaperに選出、2016年にハーバード・ビジネス・レビュー「未来をつくるU-40経営者20人」に選出される。国際協力NGOセンター(JANIC)の理事、新公益連盟の理事も務める。著書に『働く意義の見つけ方―仕事を「志事」にする流儀』(ダイヤモンド社)がある。

応援メッセージ

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