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地域の新しい活路をひらけ!「シモカワベアーズ」

北海道下川町

実行中

更新日:2019.11.24

地域おこし協力隊制度を活用した「シモカワベアーズ」。第1期、2期と心強いメンバーが加わり、2019年度のベアーズも決定。3人が実際に下川町に入り、活動をスタートしている。
下川町と一緒にチャレンジする年にしないか?(2020年度の募集は2019年11月末で締め切りました)

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

下川町に住む好奇心旺盛な人々「シモカワベアーズ」。キーワードは“2030年に向けた7つのゴール”!

2018年、下川町は国連が定めた17個の目標 SDGs(Sustainable development goals)をツールに、下川独自のまちづくりをスタート。2018年にはSDGs未来都市に選定された。

2018年には、行政も町民も一緒になって「将来、どんな町になったらいいか」を考えて「2030年までにこうなりたい」という思いを言葉にのせて下川オリジナルの7つの目標を決めたんだ。この7つはすべて、2030年のありたい姿から、逆算して考えた要素。つまりバックキャスティングの目線で決めた、大切なゴールだ。

(参考:2030年における下川町のありたい姿 ~人と自然を未来へ繋ぐ「しもかわチャレンジ」~|Tanoshimo「2030年における下川町のありたい姿」を策定しました|下川町役場サイト

“やりたい”を形にする起業家たちが、地域おこし協力隊を活用し「シモカワベアーズ」として、続々と着任している。2020年のベアーズは、2019年度に引き続き7つの目標のどれか一つにでも共感し、自分の得意なことや好きなことを活かし、かつこれらの7つの目標の達成につながることをしたい──というメンバーを募集!

*今年度の募集は2019年11月末で締め切っております。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

(下川町物語)

下川町は、北海道北部を流れる天塩川の支流の名寄川の上流部にある。人口は、約3,400人。内陸性の気候で、夏は暑い時だと30度、冬はマイナス30度になることもあって、日本一寒い年もある。林業は植林から伐採までを60年1サイクルで一周する循環型森林経営が特徴で、国から「環境未来都市」として選定されたんだ。木質バイオマス燃料を使った熱供給が、主に町の公共施設に行われているよ。

僕らがここに惹かれて集まったのには、下川町の山あり谷ありの歴史が関係していると思う。例えば、日本の人口はどこも減っていて、それは下川だって例外じゃない。道内での人口減少率が一位になった こともあるくらいさ。それに、下川がピンチに直面したのは、これが初めてじゃないんだ。今から 116 年前の、岐阜県から入植した人々が何もなかった大地を開墾したところから下川の歴史は始まる。

鉱山を切り開いて、農業や林業も始めた。一時は 15,000 人も暮らしていて、映画館や劇場も町の中にあったくらいだ。下川町が一番華やかだった頃だね。けど、戦争が終わってしばらく経った 1954 年、歴史的な台風でせっかく育てた木々が倒れて売れなくなって、借金だけが残ってしまった。しかも街中へのライフラインだったJR名寄本線が 1989 年には廃線になってしまったんだ。そのあともお隣の名寄市との合併が検討されたこともある。

踏んだり蹴ったりだったけど、それでも当時の人たちは負けなかった。開拓者気質の粘り強さで、なんとか乗り越えてきたから、今の下川町があるんだ。台風でダメージを受け、森がなくなってしまった山に「今度こそ」と希望を託して木を植えた。鉱山が休山する年には、もともと地元の人たちが楽しんでいたアイスキャンドルを「アイスキャンドルミュージアム」っていうお祭りを始めた。そのおかげで、たくさんの人が町外からやって来たんだ。

大変なことが起きても、身の回りのモノやコトからヒントを得る。もしくは自分が楽しいと思うこと、好きだと思うことを発展させる。さらに、下川に住んでいる人たちも彼らの取り組みを応援する──。そういう応援の精 神が、巡りめぐって町を生き返らせてきた。

問題とか課題とか、挙げればきりがない。でも、マイナス要素を数えるより、自分の得意技や好奇心を土台に町 を見つめてみると、あら不思議。できることは山ほど見えてくるものだ。しかも、そのヒントや糸口は、どこに転がっているか分からない。だったら荒波を乗り越え、新しい風が吹き込み始めた下川で新しいことやってみようって、今を生きる僕らは思ってるよ。

*詳細はこちらから

アプローチの方法

君のアイディアが、下川の未来をつくるかもしれない。この7つの目標の、どれか一つにでもピンときたら、ベアーズの仲間にならないかい?

1)みんなで挑戦しつづけるまちに・・危機や困難に挑戦し続ける不屈の精神や多様な人々、価値観を受け入れる包容力、寛容性などの「下川らしさ」を体現するまち

2)誰ひとり取り残されないまちに・・すべての人が可能性を拡げ続けられ、居場所と出番があり、健やかに生きがいを感じて暮らせるまち

3)人も資源もお金も循環・持続するまちに・・人・自然資源(森林・水など)・お金などすべての永続的な循環・持続、農林業など産業 のさらなる成長、食料、木材、エネルギーなどの地消地産により、自立・自律するまち

4)みんなで思いやれる家族のようなまちに・・人とのつながりを大切に育み、お互いを思いやり、支え合って、安全で安心して住み続けられるまち

5)文化や資源を尊重し新しい価値を生みだすまちに・・引き継がれた文化や資源など。古くても大切なものは守り、新しい価値を生み出す「温故起新」のまち

6)世界から目標とされるまちに・・下川町のこれまでの取り組みを基盤に、さらに進化・深化させ、脱炭素社会の実現(パリ 協定)や世界の持続可能な開発(SDGs)の実現に寄与するまち

7)子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまちに・・子どもたちがいきいき伸び伸びと成長するよう、すべての未来世代のことを考え、地域全体で育むまち

2020年度の募集は201911月末で締め切りました。詳細はこちら。)

入団方法

*2020年度募集は2019年11月で締め切ります。

シモカワベアーズへの参加は、町内の会社に就職するスタイルと、「地域おこし協力隊」制度や下川町独自の支援制度を活用して、ゼロから起業するスタイルの2通りある。

どちらの方法なら、君のやりたいことを実現できそうか?それぞれで応募のプロセスが違うから、スケジュールを見ながら考えて応募してみてくれ。

詳細はこちらをご覧ください!

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団体名
  • 北海道下川町

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