社会課題解決中MAPに戻る

南三陸町の里山と農業の継承 〜農園カフェと自由な果樹園の設立に向けて〜

大沼農園

実行中

更新日:2021.04.08

宮城県南三陸町歌津出身で、東日本大震災では自宅が津波で流されるなど多くの被害に遭いましたが、高校卒業後は農業大学校へ進学し、そこで南三陸町入谷地区で昔から農業を営んでこられた素晴らしい方々に出会いました。

そんな彼らが何百年と紡いできた南三陸町の里山の風景をこの先も残していきたいという思いから、2024年南三陸町に農園カフェと観光果樹園の開業を目標とし、2019年から果樹栽培の農業を始めました。2021年現在は開業準備中で、畑では栗、桃、ぶどう、ブルーベリー、いちじくの栽培を行い、宮城県内(主に南三陸町)でクレープの移動販売事業を行っています。

就農1年目から桃の収穫を行うことができ、2019年には自身で栽培した桃を収穫し、クレープの移動販売のメニューとして桃クレープを販売することもできました。2024年農園カフェ開業に向け、日々邁進しています。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

誰もが素の自分でいられて、今取り組んでいることが「120%これがやりたいからやっているんだ!」と思えている社会。これは自分が農家になってみて、「これがやりたかったんだ!」と思えたことから考えるようになりました。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

私自身は現状「これがやりたかったんだ!」と思えていますが、社会全体としては必要以上にネガティブに物事を捉える人が多いように感じています。南三陸町にもその土地ならではのネガティブ思考があると感じますが、自分はポジティブでいられるようにしようと思って日々活動しています。

アプローチの方法

私が事業を通して実現したいことは、南三陸や南三陸のような地方の小さな町や村には、農家さんをはじめとする地方の方々が山と里の境界線をつくり、守り続けた美しく儚い風景が残っていることに、多くの方に気づいてもらうことです。私は、いつもポジティブで試行錯誤を続ける南三陸の農家さんたちがその農業人生を終えるときには、笑顔で終えていってほしいと願っています。私が農業に従事することで、そのような輪を広げていくことと同時に、美しい里山の風景を少しでも後世に繋ぐことができたら嬉しく思っています。

2019年より南三陸町で栗、桃、ぶどう、ブルーベリー、いちじくの栽培を行っています。それは、以下2つの事業を2024年から行いたいと考えているからです。

■ 農園カフェ
席数20席程度の中規模のカフェを農園内につくりたいと考えています。そこでは自家農園で育てた栗、桃、ブドウ、ブルーベリー、いちじくなどのジェラートやクレープ等を提供してお楽しみいただくだけでなく、南三陸の里山の風景を楽しみながら、のんびりゆっくり寛いでいただきたいと思っています。

■ 自由な果樹園
私が栽培する果樹園は、ただの観光農園のように定額で果物を摘み放題にするのではなく、3時間500円程度の入場料で、果物の摘み取りをしてもいいし、ただひたすらにお昼寝をしてもいいし、仕事や勉強をしてもいい…そんなゆったりとした空間の自由な果樹園にしたいと考えています。

今までになかったような果樹園にすることで、農業の六次化のモデルケースとなり、農業=持続可能で充実した生業であることを少しでも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。

今後のマイルストーン

5年以内で農園カフェの経営を安定させること。それ以降の目標はまだ見えていませんが、カフェでできることを農園ならではのものにしたいと考えています。例えば毎週○曜日は好きなだけ栗を拾える日にするとか、自社だけでなく他の農家さんとお客様を繋ぐイベントを開催するなどです。また、現在移動販売で常連さんとなってくださっている方々や応援してくださっている方々と一緒にメニュー開発をするなど、これまであまりなかった取り組みができたら嬉しく思います。

一緒に参画いただける方募集中!

  • プロボノ・ボランティア

    私の考えに賛同してくださったり、南三陸で何かやりたいと思っている人がいたら、イベントや勉強会などあれば参加してぜひお話したいと思っています。イベントへの出店(移動販売)もご協力できますので、何かイベントがあればいつでもお声がけください!

アクションリーダー プロフィール

大沼ほのか

宮城県農業大学校 園芸学部を2019年3月に卒業。翌月に地元である宮城県南三陸町で新規就農。2024年に農園直営のカフェと自由にすごせる果樹園を南三陸にオープンさせることを目標に、現在は桃、栗、ぶどう、ブルーベリー、いちじく、その他野菜を栽培している。また、2019年5月からは、六次化の1ステップ目としてクレープの移動販売車を稼働させている。就農一年目には、自分で育てた桃やかぼちゃなどのクレープを販売することができた。

団体/企業詳細

団体名
  • 大沼農園
活動地域
  • 主に南三陸町、気仙沼市

応援メッセージ

  • コロナがあってもお互い頑張りましょう‼︎

    2021.07.20

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


最新情報