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駆け込める居場所”まかないこども食堂”で「孤立」を生まないしくみをつくる

非営利任意団体 KAKECOMI

実行中

更新日:2019.02.19

かけこみ寺 + コミュニティ=みんなの、わたしの居場所

KAKECOMIは福島県白河市で、「生きづらさ(病、貧困、トラウマ等)」を抱えた人たちが駆け込める居場所をつくっています。こどもが無料でごはんを安心して食べられる居場所「まかないこども食堂たべまな」。そして、安全を必要とする女性と親子が人とつながりを取りもどすセーフティシェアハウス「森のたべまな」です。

私たちは、人と人との関係性を安心してつくることができる居場所づくりから、孤立によってその人の可能性の芽がつむれることのないよう、ひとりひとりが自分の人生を歩むことができる社会をめざしています。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

誰もが当事者になり得る「孤立」。生きづらさの先にある「孤立」をつくらない。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

シングル家庭でお金に余裕がない、家にいたくない、学校にいたくない、仕事に行くのがつらい、暴力や貧困で安心した生活ができないなど、さまざまな理由で、おとなもこどもも「生きづらさ」を抱え、「孤立」してしまう状況が生まれています。

特にこどもたちは、経済力がなく、情報を得る力も弱く、そして移動手段の選択肢が少ないため、心理的にも物理的にも「辛さ」から遠ざかることが、大人よりもずっと困難です。悩みや問題を抱えていても、こどもは選挙権がないためにその”声”を世間に発することもできません。

シェルター等の施設や医療機関など、傷ついた人が「逃げ込める」場所は公的にもあります。しかし、そうした公的機関は入所条件や規則が厳しく、「ちょっと困っている程度」では助けられないしくみになっています。そうした制度の”隙間”で戸惑い、苦しんでいる人が「ただいるだけで安心できる場所」や「気軽に相談できる場所」をつくること、そして、その人たちの”声”を代弁し地域で「孤立」をつくらないしくみをつくることが大きな課題です。

アプローチの方法

私たちは、「孤立」の状態に陥りそうになった時に、駆け込める場所をつくっています。

■ まかないこども食堂『たべまな』

「こどもはまかない、大人はカンパ」

「たべまな」は2015年にオープンした、福島県内で初めての「こども食堂」です。ここは、「お腹が空いている子に食べさせる場所」ではなく、「関係性をつくる居場所」です。
新白河駅から徒歩5分の民家で、毎週月曜日の午後3時~午後8時まで開いています。小学生~高校生であれば、学校へ行ってなくても、学校が行くことができない時も誰でも利用することができます。1日約20人のこどもたちが出入りし、これまで100人以上のこどもたちが利用してきました。

ごはんは6時ごろから。こどもたちは自分でできる「仕事」を見つけて、その対価として「まかない」を食べることができます。こどもたちはごはんをつくったり、高校生が小・中学生の勉強をサポートしたりするなど、自分でできること・したいことをしながら、ここで自由に過ごしています。 大人は「カンパ」で食べることができます。こどももおとなも、みんなが場に貢献するしくみで、みんなが安心して過ごせる場所をつくっています。

■ 女性と親子のセーフティシェアハウス『森のたべまな』
暴力や貧困などの理由で、家が安全でないとき、家から離れてひとりで、あるいはこどもを連れて再出発したいときのセーフティシェアハウス「森のたべまな」。ここは、短期~中期(最長1年)で入居でき、安全を必要とする単身女性やシングルマザーなどが、心身を癒しながら、仕事を探し、人との安全なつながりを取り戻していく拠点です。私たちは、その歩みを応援し、支えています。

■かけこみ相談室
ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)が、ひとりひとりが抱える生活や家族、学校、子育ての悩みや問題の解決を助けています。KAKECOMIでは、精神科医や産婦人科医、弁護士など、さまざまな大人とのネットワークを構築し、その人が持つ「困難」を支えるしくみを用意しています。このネットワークは「まかないこども食堂たべまな」や「森のたべまな」に来ている人たちが抱える問題の解決にも生かされています。

今後のマイルストーン

孤立は貧困でない人にも起きますが、孤立は貧困の最大の要因になります。しかし、「こども食堂」で貧困を救うことはできません。貧困は、人との関係性を重ねることからしか解決の糸口をつくることはできないからです。

だからこそ、こどもたちや親子が「もしもの時に駆け込める居場所」と「信頼できる誰かが身近にいる」という、「ひとり」が「ひとり」とつながるコミュニティがあることが必要です。それが、何よりもこどもや親子の安心と自立につながります。

取り組みを続けるなかで、こども食堂が開いている曜日以外で、親や地域の大人が「うちにおいでよ」とこどもたちを見守り、居場所をつくる動きが生まれています。こども食堂だけが居場所となるのではなく、地域に住む方々の家の「お茶の間」が、こどもたちの「居場所」になりながら、 みんなで集まれる場所もある、ことが理想です。

一緒に参画いただける方募集中!

  • 寄付

    サポート(支援)や居場所を必要としていながら、お金がないために支援を受けられない人がいます。経済的な問題により生きづらさが世代を超えておこる連鎖を断ち切るために、プロジェクトの中で資源(資金)を循環させ、『まかない子ども食堂 たべまな』や『セーフティシェアハウス森のたべまな』を利用する方の負担を最小限にします。みなさまのご支援が、その循環を大きく動かします。

  • 連携メニュー(法人・団体)

    セーフティシェアハウス「森のたべまな」の新たな拠点を増やしたいと考えています。KAKECOMIのコンセプトや取り組みにご賛同いただける方で、戸建てやアパートの無償譲渡物件を福島県白河地域でお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご協力ください。

  • プロボノ・ボランティア

    KAKECOMIでこんなことしたい!私にはこんなことができる! そんな声をお待ちしています。みなさんのできること・したいこととKAKECOMIという空間が重なったとき、きっと素晴らしい可能性が広がっていくはず。一緒にKAKECOMIを創っていく仲間を募集しています。

アクションリーダー プロフィール

鴻巣 麻里香 (こうのすまりか)

KAKE COMI発起人・代表
精神保健福祉士
福島県スクールソーシャルワーカー

1979年生。こども時代母親が外国籍であることを理由にいじめにあい、自分の価値や生きる目的が見いだせないままなんとなく大学院まで進学する。一橋大学大学院社会社会学部在籍中に北関東の山あいにある精神科病院関連施設でボランティアに従事。その経験を機に多様性と弱さを受け入れる地域社会づくりを目指し、精神科医療機関等で約10年に亘り地域に暮らす心の病・悩みを抱えた人の心と生活のサポートを行っている。東日本大震災後は『ふくしま心のケアセンター』に在籍し被災者・避難者の心のケアを行う他、自治体や公共機関で市民を対象とした 心の相談を実施。セルフケアやメンタルヘルス、コミュニティケア等のワークショップや講演を多数行う2014年12月に脳腫瘍除去の大手術を行い、完治を機に離職。より地域に根ざした活動を志し、フリーランスのソーシャルワーカーとなりKAKECOMIを立ち上げる。現在は誰も孤立しないための居場所づくり(たべまな)の他、スクールソーシャルワーカーとして貧困や虐待、いじめなどに苦しむこどもと家族の支援を行なっている。東日本大震災後の福島に暮らすリアルで素直な声と心の揺らぎを発信する講演企画「ふくしまのおんなこども」を各地で開催中。

団体/企業詳細

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