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日本の技術と太陽の力で、いのちと地球を守る ~最貧国マラウイの衛生環境向上に向けた持続可能なソーラーボイラー事業~

NPO法人Colorbath

実行中

更新日:2021.11.16

ソーラーボイラープロジェクトは、太陽光からお湯を沸かし、アフリカの医療現場における衛生環境の向上を目指すプロジェクトです。同時に、自然エネルギーの活用により森林伐採を抑制し、地球環境の保全との両立を実現していきます。

大規模なパラボナアンテナにも使用される日本の科学技術と、アフリカ現地の方々との協力によって、アフリカ・マラウイをフィールドにいのちと地球を守ることを目指します。現地保健省やNGOとも連携をして、持続可能な活動を行っていきます。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

Mission
想いをカタチに、未来をつむぐ

Vision
ヒトと社会のあたたかいつながりを通して、誰もが自分らしいライフスタイルで生きていける社会を実現する
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太陽の力で、いのちと地球を守る
太陽光でお湯を沸かすことができる、一見とてもシンプルな装置「ソーラーボイラー」の普及を通じて、医療の基本とも言える衛生環境の改善に現地の方々と一緒に挑戦しています。

現在のマラウイの医療現場の衛生環境は非常に悪く、医療器具もただ拭くだけだったり、手術や出産後のケアも不充分です。その理由の一つには慢性的な電力不足が挙げられます。国⺠の 90%以上が薪を燃やして生活しているような状況のため、ただ当たり前にお湯が沸くだけでも衛生環境の改善に役立つ部分がたくさんあるのです。

私たちに病気を治す力はありませんが、ソーラーボイラーを普及させることで、衛生環境を少しでも改善し、いのちを守る取り組みができるのではないかと考えています。


実現したい未来の社会像
アフリカの新しい産業としてソーラーボイラー事業が根付くことを目指しています。アルミはアフリカでも手に入りますし、加工会社もあるので、現地で生産体制をつくることができます。製造原価も低いので、病院や政府に販売するモデルをまずはマラウイで成功させ、他地域にも広げていきたいです。僕らがすべて伴走するのではなく、関心のある方々が自由に取り組めるように、ライセンスやフランチャイズの仕組みも整えることができれば、より多くのいのちが救えるのではないかと考えています。

またSDGsや環境問題への関心の高まりから、ソーラーボイラーによる二酸化炭素削減などの価値は様々な企業にも興味を持ってもらえるのではとも考えています。ソーラーボイラー技術を使った簡易的な調理器具「ソーラークッカー」の開発も検討中で、これは様々な国の人々がキャンプやベランダなどで日常的に楽しみながら自然環境への意識を高めるきっかけを提供できるものです。そういった意味では環境ファイナンスの分野で資金調達をしたり、太陽光利用という文脈でパートナーを増やしたり、様々なプレイヤーの皆さんと手を組んでインパクトを拡げていきたいです。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

マラウイで実際に暮らしてみると、教育や雇用の問題以前に、生死に関わる課題が深刻なことがわかります。エイズやマラリアなどの病気もありますが、それよりもっと日常的に、下痢や栄養失調、出産などを理由に亡くなる方々がとても多いのです。

現在のマラウイの医療現場の衛生環境は非常に悪く、医療器具もただ拭くだけだったり、手術や出産後のケアも不充分です。その理由の一つには慢性的な電力不足が挙げられます。国⺠の 90%以上が薪を燃やして生活しているような状況のため、ただ当たり前にお湯が沸くだけでも衛生環境の改善に役立つ部分がたくさんあるのです。

ソーラーボイラーが普及すれば、薪をつくるために毎日大量に伐採されている木も減らすことができます。いくら世界中で二酸化炭素の削減が叫ばれ、森を守ろうと謳われても、電力のない国では木を切らなければ生活をすることができないのが現実なのです。

持続可能なソーラーボイラーを普及させることで、衛生環境を少しでも改善し、いのちを守りたいと考えています。

アプローチの方法

マラウイのムジンバ県にある公立病院と実証実験を進めていく予定です。滅菌消毒、入浴、調理、飲料用など、ソーラーボイラーで病院の機能をどこまでカバーできるのか、現地の方々と一緒に試していきます。いつでもお湯が出る、いつでもあたたかいシャワーが浴びられる。そんなことが当たり前になるようなモデルづくりをしていきたいです。

ゆくゆくは、ソーラーボイラーが病気の予防意識や日々の健康意識や免疫を高めるための準医療器具のような位置付けになるといいなと考えています。マラウイの人々が日常的に利用する場所って、主に学校と病院なんです。そこが拠点となって、様々な情報やネットワークが広がっているので、病院の衛生意識が高まることで、周辺の村やコミュニティに伝播していくことも狙いの一つです。

今後のマイルストーン

今後は、WHAT(何をするか)よりも、WHY(私たちのミッション)に焦点をあてて、想いへの共感を広げていきたいと考えています。

具体的には、現地のアントレプレナーとの連携、日本招聘を通した学び合いを通じて、調査・生産・教育・流通の現地化、技術協力や学術研究の連携に取り組んでいきます。

アクションリーダー プロフィール

吉川 雄介

NPO法人Colorbath 代表理事/
1985年生。早稲田大学国際教養学部、米国Portland State Universityにて文化人類学専攻。 新卒でベネッセに入社。学校教育コンサルティングに関わり、教員向け研修や生徒・保護者向け講演に従事。新しい働き方・学び方創りに関わり、社外の活動としてスポーツ、キャリア教育、地方創生、途上国支援など複数のNPO、NGOの立ち上げに関わる。 世界経済フォーラム(ダボス会議)Global Shapers Communityメンバー。関西学院大学非常勤講師。

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