「花」こそ 最強のOMOTENASHI ―「日常的に花を贈り合う」文化形成を目指してー
上島 幸子
普段、どれ程の頻度で生花を手に取っていますか。
私は日常の選択肢の中に「花」が身近に溢れる文化、特に「花を贈り合う事」が当たり前にできる文化形成を目指し、現在気軽に花を贈り合えるアプリケーションサービスの作成を進めています。
花は「実用的商材」ではなく「情緒的商材」と定義しています。あっても無くても、生活に支障が出ませんが、あれば心理的により豊かになります。例えば花は、出産・結婚・葬式、と異なる感情が集まる場で唯一等しく存在する商材です。この一例からわかりますように、特定の場面に縛られず、人間の感情に寄り添う情緒的価値の高い商材であると考えています。
目指すのは「文化形成」です。「花を贈る」事のハードルを下げるとともに、「花に親しむ」生活の価値提供を恒久的に行いたいと考えています。
アクション詳細
目指す社会のあり方、ビジョン
「花」が身近に溢れ、花を贈り合うことが当たり前にできる文化をつくりたい
みなさんは普段、身の回りの人へ、声掛けや、感謝・愛の気持ちを伝えていますか?
例えば、自分でカバーが難しい仕事に同僚が追われている場合、自分には何ができるでしょうか。「頑張れ」「お疲れ様」という声掛けだけではなく「一輪の花」を相手へ贈るだけでも、「誰かが見てくれている」「応援してくれている」と、精神的に救われることがあります。
生花は「実用的価値」が高い製品ではなく「情緒的価値」が高い製品です。冠婚葬祭、異なる人間の気持ちが集まる場で唯一、共通して必ず存在する「人間の気持ちに寄り添う」製品なのです。
一方で、花は「物理的」に身近に存在はするものの、「心理的」に少し遠い存在に感じられる場合も。単価の高さや、サイズの大きさなど購入のハードルが高くなることもあります。
「もっと」気軽に日常的に、“フラワーパフォーマンス”に溢れる文化を創造し「もっと」自他共に想い合える社会にしたいと考えています。
人間の気持ちに寄り添うプロダクトで想いを贈り合う”文化”=”日常”が定着して、愛に溢れた「もっと」優しく、「もっと」素敵な世界になることを願っています。
現状とビジョンのギャップ、課題の構造
花き業界の課題
・廃棄花:
市場規格外、需要に対する過剰採花、そしてイベント会場で使用後などのような理由で、廃棄されてしまう花のことを指します。(フラワーロス問題)。花農家が出荷した花のうち、約3~4割は廃棄されてしまうといわれ、経済損失は年間「1,500億円」と言われています。
・切り花の購入実績減少(長期的):
花の市場規模は約1.1兆円とも言われていますが、毎年70億円ほど減少。平成9年以降、個人の切り花の購入額が、低下の傾向をたどり続けています。
消費者側の課題
・気軽さが無い
・同じ値段であれば別の物を買う
・持ち運びにかさばる など
アプローチの方法
気軽に花を贈り合えるアプリケーションサービスの提供
・登録店舗別、廃棄想定の切り花の在庫を管理
・総体可視化されていない廃棄花の設定価格を管理 (他店舗の廃棄花の設定価格の見直し・提供サービスの比較が容易になる)
今後のマイルストーン
起業に至るまでのフローを簡単に図示しています。
2021年7月から起業を視野に入れ始めて以来、本日の時点では「アイデアの具体化」中です。
お知恵をお借りしたいこと
みなさんが、「もっと」お花が心理的に身近に感じる、手に取って自分で購入をしたいと思えるには、何が欲しいでしょうか。(例:もう少し手ごろな価格の設定であってほしい、扱いが難しい、生産者の生活を知りたい、等)
皆さんの「こうだったらいいのに」という、切り花の訴求方法のアイデアを教えてください。
アクションリーダー プロフィール
- 上島 幸子
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アビームコンサルティング株式会社/
神奈川県 横浜市生まれ、東京都在住。幼少期をアメリカ、高校生で日本に帰国。その後家族も欧州に居住と、ハイブリッドカルチャーな家庭で育つ。普段は都内でITコンサルタントとして働く。
2021年7月、ビジネスコンテスト(主催:東京都)での選考参加を機に、アイデアを具体化、ビジネス化の準備に取り掛かる。2022年1月~3月、アイデアの着想から事業化までのプログラムに参加中。現在、アイデアからサービスの具体化を進めている(主催:TOKYO創業ステーション 丸の内 Startup Hub Tokyo)
団体/企業詳細
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- 上島 幸子
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