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女性のまなざしをいかした しなやかな社会を築きたい

特定非営利活動法人ウィメンズアイ

実行中

更新日:2019.07.31

私たちウィメンズアイは、

・女性たちが地域、社会に繋がるプラットフォームになる
・女性たちが必要な力をつける機会をつくる
・災害を経験した女性たちの声を内外に届ける

という3つのミッションを掲げ、様々なプログラムの企画・運営や場づくりを行なっています。

東日本大震災直後の緊急支援期に「女性のまなざしは、くらしの課題、社会的な弱者に敏感」なことに気づいたことが私たちの始まりでした。大事にしてきた「女性のまなざし」を団体名に冠し「ウィメンズアイ」(略称 WE:ウィ)として2013年にNPO法人化。様々な活動がありますが、2019年現在最も注力しているのは地域に暮らす女性たちのエンパワメントです。「自分で考えて自分で決めて、自分らしく生きる力をつけること」と「まずは自分が健康であること」を大切にしながら取り組んでいます。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

女性が自らを活かし、元気に活躍できる社会

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

  • 古くからの慣習で女性が発言しにくかったり、固定された役割があるなど、これまでは女性なのだから当たり前と考えられてきたようなことが、時代が変わって若い女性たちにとっては生きづらさを感じる要因の一つになっている。これからの未来を考えた時に、持続可能な地域にするためには乗り越えなければいけない壁・課題がある。
  • 女性自身も変わっていく必要性を感じるが、それに対してどう向き合うか。自分で考え自分で決める機会が現実にはあまりに少ない。これまで声をあげ闘ってきた女性たちに敬意を払いつつ、地方の地域で同じやり方をするのは難しさを感じる。闘わずしてどう突き進んでいくか、突破口を見つけたい。
  • 補助金などもなくなっていく時期に入った今、活動をどのように継続していくか。目に見えづらいが確実に起こっている変化(意識・行動)を成果としてどう見せていくか。

アプローチの方法

■ 女性たちが力をつける活動
①地域内エンパワメント
女性たちが地域やコミュニティ、社会的事業で力を発揮するために、必要な知識を学び、仲間と繋がり、視野を広げる機会を作っています。私たちは誰かと協働していくためにはコミュニケーションが大切だと考えており、専門家と共にコミュニケーションの力をつける講座を開催したり、ネットワーキングできる機会を提供しています。

②広域エンパワメント
2015年世界防災会議の際に始まった「グラスルーツアカデミー」という、20〜40代くらいの女性のためのリーダーシップ研修事業の企画運営を行なっています。毎年1回20名ほどの女性が参加し、東北もしくは米国にて開催してきました。(2019年5月の福島開催にてプログラム終了)

■ コミュニティをサポートする活動
地域に求められる「集まり」をヒアリング、声がけ、場づくりでスタートし、自主運営までをサポートしています。子育て、シングルマザー、手仕事&クラフトなどの「テーマ型コミュニティの育成」に力を入れ、各テーマに関心がある人や必要としている人が集いやすい環境づくりのサポートをしてきました。

特に、「食」の仕事に就きたい女性が多いことが判ったため、2014年からは食の仕事の研究会を始めました。そんななか、食の許認可や初期投資の金額が大きくなることから若い女性はチャレンジしづらい状況にあることが判ったので、2016年にはたくさんの個人や企業からのご寄付や助成金のご支援をいただき、パンと菓子のシェア加工場(パン菓子工房oui)を立ち上げました。現在では約10名ほどが登録し、週に2〜3回程度(4時間3,000円の利用料で)使われている状況です。

また、地方で暮らしていくことを考えた時、女性が暮らしていきたいと思う地域でなければ地域での暮らし自体が続かないと考え、そのためには複業的にやりがいを持てる小さなナリワイを持つという選択肢があることが大事だと考えるに至り、「小さなナリワイ塾」という勉強会も始めました。実践の場も設けていますが、それ以上に「大事にしたいものを共有できる仲間がいること」の重要性に気づき、WEくらぶというコミュニティづくり事業にも繋げています。そのうちの一つの支援策として、産業カウンセラーへの無料相談事業(宮城県の補助事業としては今年度が最後となる)も行なっています。

■ 交流を生み出す活動
人々が三陸沿岸を訪ね、三陸沿岸の魅力を外に伝える。人と人との出会いや繋がりを生み出すイベントを行なっています。そのうちの一つの活動として、「三陸ワカメまつり」をこれまで4回東京で開催してきました。

■ 災害に備える活動
災害救援と復興の現場から学んだことを自分たちのものだけにすることなく、未来に活かしたい。備えをそれぞれの【わたしごと】にするために活動しています。主には、年に10回ほど講演依頼をいただいた先で講演をさせていただいています。

今後のマイルストーン

  • この場所を女性のエンパワメントの拠点にしたい。「拠点」と言えるように整備を進めていきたい。
  • 女性が力をつけていく場所であることをさらに発信して広めていきたい。
  • これから2〜3年以内に、これまでの自分たちの知見をまとめ他の地域で必要としている人たちに共有したい。

一緒に参画いただける方募集中!

  • 寄付

    寄付/インターン/プロボノ・ボランティアはいつでも大歓迎です。学生インターンは、3週間以上~中長期に滞在できる方を募集しています。皆さまのご支援・ご協力を心よりお待ちしております!

  • インターン

    寄付/インターン/プロボノ・ボランティアはいつでも大歓迎です。学生インターンは、3週間以上~中長期に滞在できる方を募集しています。皆さまのご支援・ご協力を心よりお待ちしております!

  • プロボノ・ボランティア

    寄付/インターン/プロボノ・ボランティアはいつでも大歓迎です。学生インターンは、3週間以上~中長期に滞在できる方を募集しています。皆さまのご支援・ご協力を心よりお待ちしております!

アクションリーダー プロフィール

石本 めぐみ

特定非営利活動法人ウィメンズアイ 代表理事。
和歌山県出身。東京大学大学院「人間の安全保障」修士。博士課程在学中。外資系金融会社で10年間の役員秘書を経て東日本大震災後に退職。2011年4月に災害ボランティアとして石巻へ。5月から支援団体の女性支援チームリーダーとして避難所や仮設住宅の支援に携わる。2011年6月に女性支援団体を設立。2013年6月に法人化し代表理事に就任。被災地の女性が直面する課題に地元女性と取り組む。東北の次世代を担う女性リーダー研修に注力。

団体/企業詳細

団体名
  • 特定非営利活動法人ウィメンズアイ
活動地域
  • 宮城県本吉郡南三陸町、及び周辺地域

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