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AIとの対話で深い内省(リフレクション)ができるアプリ「リフクラ」

株式会社TIELEC

実行中

更新日:2023.09.21

TIELECは、AIによる内省支援のウェブサービス「リフクラ(Reflection Cloud)」の提供と、リフクラを使った研修やワークショップの提供を事業としています。

内省とは、自分の内面と対話して新しい気づきや学びを得ることで、リフレクションとも言います。リフレクションは、経済産業省が提唱する「人生100年時代の社会人基礎力」の中心に据えられています。一度身につけておくと、人生を軽やかに生きられるスキルです。

自分との対話を深められる内省支援AIアプリ「リフクラ」 は2023年6月28日(水)に正式リリースいたしました。AIからの問いかけに答えることで悩みや不安の解消をサポートします。

まずは無料で利用を開始できます。今までにない内省のやり方をぜひ体験してみてください!

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

自己実現社会の創造を目指して、社会全体の内省力向上に取り組みます

私たちTIELECは一人ひとりの可能性を信じ、真善美に立脚した社会の創造に貢献します。

真善美に立脚しているということはエゴと和解し、一人ひとりが社会にとって最適な行動を選択できている状態だと考えています。

とりわけ世の中には内省する力の格差が存在しています。内省する力の格差を解消することがエゴと和解するための近道であり、それを果たすことで、一人ひとりが人生を前向きに歩んでいける自己実現社会、ひいては人類全体のウェルビーイング向上に繋がると信じ、社会全体の内省力向上に向けた活動に取り組みます。

設立の背景

IT企業での管理職の休職を機に内省の道に

新卒入社したIT企業で働いて5年目、エンジニアとしてチームを持たせてもらって働いていました。会社から求められていることと、自分のチームでやっていきたいことのすり合わせができず、自分の仕事に意味づけができなくなり、消耗して休職しました。

休むことで初めて自分と向き合う時間ができました。自分自身がやりたいことや、自分の強みについて考える時間がとれました。ストレングス・ファインダーや、R-CAPという診断を受けて、自分の強みをノートに書きながら自分に向き合いました。そして自分と向き合っていく中で、大学生時代に思い描いていた経営者になる夢を実現したいと思い始めたのです。

『ティール組織』を読んで「内省」の重要性に気づく。効果的な方法論がまだないなら自分で生み出そう

話題になっていた『ティール組織』を読んだところ、“内省、自分と向き合うこと”が大事だと書いてあり、自分が休職している時にやっていたのはこれだと気づいたんです。

一方で、内省の方法には詳しく触れられていませんでした。セミナーや本を調べてみても、自分と効果的に向き合う方法論はまだ開発されていないと分かり、これは自分で生み出そうと考えました。

そこで思いついたのが、内省(リフレクション)×IT――これをやっている人はまだいないし、自分の強みが生かせる。いけるかも、と思いました。

2019年の夏には、パワーポイントで内省のフレームワークをつくり、実験を繰り返します。

リフレクションカード、ORID(オーリッド)、インテグラル理論を融合させ、事実・感情・解釈・意味・決定という流れで問いかけると深い内省ができることに気づきました。

背中を押してもらった決勝大会。2ヶ月後に株式会社TIELECを登記

そして職場復帰後は「将来的には会社を辞めて起業する予定です」と言いながら異動願いを出し、人事部門に異動。組織文化づくりや、経営者の意思決定を学ぶため、2年間人材・組織開発を担当しました。

退職を前にした2022年5月、東京都主催のビジネスプランコンテストであるTOKYO STARTUP GATEWAYにエントリーし、11月にはファイナリストに選出。多くの方々に出会う中で背中を押され、「メンタルヘルスの領域で、30歳前後で、キャリアについて改めて考えるタイミングの方に届けるビジネス」と方向性が明確になっていきました。

そして2023年1月に株式会社TIELEC(ティーレック)を登記。TIELECは、Think(考える)とTalk(話す)の頭文字「T(ティーの読み方)」と、Reflection(リフレクション)の「lec」から名付けました。

登記と同時にクラウドファンディングを開始し、開発費用として150万円を獲得。2023年6月28日(水)に自分との対話を深められる内省支援AIアプリ「リフクラ」を正式リリースいたしました。

「リフクラ」はAIからの問いかけに答えることで悩みや不安の解消をサポートし、今までにない内省の体験を提供します。

今後について

企業のメンタルヘルスの課題を解決し、社会全体の生産性の向上に貢献したい

今後は、法人での研修にリフクラを導入していただき、社会全体の生産性を上げることに貢献したいと思っています。

メンタルヘルスの不調が起きる会社では、このようなことが想定されます。

まず、管理職の方が忙しくなり内省の時間がとれなくなり、チームの方向性が定まらなくなります。管理職の方はチームメンバーに成長を促す問いかけができなくなります。チームメンバーは、自分の仕事をどう意味付けして働けばよいかわからなくなります。自分の仕事の意味づけができないと、ストレスを抱えメンタル不調になってしまい、休職します。1人メンバーが減ると、チームはさらに忙しくなり、管理職の方は余計に内省の時間が取れなくなります。こういう悪循環が生まれています。

リフクラが介入することで、管理職の方がしっかり自分と向き合って内省し、仕事やチームの未来について話すことができるようになります。そうするとメンバー一人一人に成長を促す内省を対話を通じて支援することができます。メンバー全員が、自分の仕事の意味づけができるので、仕事へのモチベーションが上がり、生産性も上がります。

内省は、自転車に乗る感覚と同じです。まずは1度リフクラを体験していただくことが大事だと思っています。自分の内面と深く向き合う経験をして、学びや気づきが得られる感覚を知っていただきたいです。

アクションリーダー プロフィール

隆 祐人

株式会社TIELEC 代表
TOKYO STARTUP GATEWAY2022ファイナリスト/
1989年生まれ、神奈川県出身。2013年にEPRソフトウェアベンダーである株式会社ワークスアプリケーションズに入社。ITエンジニアとしての成長を目的に多忙な日々を送るが、初めてマネジメントを経験した際に心労が重なり、休職を経験。この出来事が契機となり自分と向き合うこと(内省)の大切さに目覚める。以後、内省の研究を続けており、自身の考案した手法(ORIMD)を世の中に広めるために活動している。

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