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カフェを起点に、にぎわいのある「釜石大観音仲見世通り」をもう一度。

合同会社sofo

実行中

更新日:2020.01.19

sofoは、商店街の空き家や空き店舗を活用し、周辺のエリアの価値の向上を図っていくリノベーションまちづくりを行う会社です。
現在は、釜石大観音仲見世通り再興の灯となるカフェをつくるプロジェクトを進めています。

岩手県釜石市には度重なる津波からの復興を祈念して建てられた「釜石大観音」があり、その足元には仲見世通りが軒を連ねています。30年ほど前は20店舗以上が並びにぎわっていたこの商店街ですが、徐々にお店が減り、2017年、稼働店舗は「0」となってしまいました。

そんな絶望的な状況の中、2018年にシェアオフィスや民泊がスタートし、少しずつ人が集まるように。この動きの中で、私たちは仲見世独特の雰囲気を生かし、釜石の人と観光客が出会いつながる場所となるカフェをつくることで、仲見世に滞在する時間や、さらなる新たな人の流れを生み出したいと考えています。

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アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

趣きのある町並みと暮らしのぬくもりを守りたい

釜石では「観音様」と呼ばれ親しまれている釜石大観音は、繰り返し地域を襲う大津波や海難事故などの犠牲者を悼み、1970(昭和45)年に建立されました。その足元に軒を連ねる釜石大観音仲見世通りは赤茶色の瓦屋根がシンボル。大観音を建立した石応禅寺の関係者が土地を買い取り分譲したことで、統一感のある門前町が誕生し、昭和50年代には20以上の飲食店やおみやげ屋さんが繁盛したと言います。

しかし、平成の初め1989年には釜石の主要産業だった製鉄の高炉の火も消え人口減少は加速、大観音参拝と大食堂利用のために乗りつけていた大型バスも徐々に少なくなり、2015年ごろには3店舗ほどまで減っていました。

そして、2017年12月に稼働店舗は0となりました。

けれど、その中のほとんどでは、商売をやめた今もそのまま住み続けている人や転居してきた人が生活していて、暮らしが息づいています。元はアイスクリームを販売していたショーウィンドウの中で猫が昼寝。家庭菜園や植木を育てたり、夕方になればどこからともなくいい匂いがしてきたり、住民同士が顔を合わせれば立ち話……、そんな今の都会では珍しいような暮らしの風景が仲見世には残っています。

大きな通りを挟んだ商店街ではなく、人々が徒歩で行きかっていた商店街ならではのヒューマンスケールの街並み。それが釜石大観音仲見世の魅力です。暮らしている人たちは家と家の間の路地を共用の廊下として行き来し、誰かの飼い猫はご近所同士でかわいがり、もらった野菜を配ったり。実は仲見世通りは全世帯住所も同じ。色々なものを共有して暮らしており、もはや、それは近年都市部で多用される「シェアリングエコノミー」という言葉さえ必要とせず、当たり前に日常にある風景となっているのです。 僕たちは、そんな古くて新しい仲見世を守り伝えていきたいと思い、活動を始めました。

sofoは漢字で「赭(そほ)」と書きます。

赭は仲見世の屋根の赤土の色で万葉集の時代からの伝統的な色。観音様と釜石大観音仲見世商店街が作り出す景観を大切にし創建当時の思いを受け継ぎたいという思いで名づけました。さらに倉庫街をリノベーションしニューヨークの新しい文化の発信地となったSoHoからも由来を取っています。

私たちがつくるのは、その店に行けば釜石の誰かがいつもいて、外から来た人が釜石に着いたらまず訪れて釜石の誰かと知り合うことができるーーそんなカフェ。社名を取って「sofo cafe」と名づけます。コーヒーや居心地の良い空間を提供するだけでなく、人が集いたくなるようなワークショップやイベントを実施したいと考えています。

今後のマイルストーン

2018年にはコワーキングスペース「co-ba kamaishi marudai」がオープンし、民泊「あずま家」も始まり、2019年の初夏には「sofo café」がオープンと、仲見世商店街全体の活性化に向けて着々と事業が進んできています。

この先も、例えば空き家の家具をリノベーションする事業といったような、釜石という土地の“DNA”である「復活と創造」をテーマにした動きを仕掛けていきたいと思っています。

アクションリーダー プロフィール

神脇隼人

合同会社sofo代表社員 / HABAYA.代表 兼 デザイナー/
千葉県出身。2013年に三井不動産レジデンシャルに入社、営業、マーケティング、ブランディングの業務を経験。 2018年7月より、自分らしい働き方や暮らし方を求め岩手県釜石市に拠点を移し、起業型の地域おこし協力隊(釜石ローカルベンチャー)として、釜石大観音仲見世商店街の活性化に取り組んでいる。同年12月11日に、仲見世リノベーションプロジェクトメンバーの仲間とともに合同会社sofoを設立。 2019年6月の「はじめにいくところ×いつもいるところ」となるカフェのオープンに向け、現在鋭意準備中。

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