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何が起きても揺るぎない職場コミュニティをつくりだす ー社会的な健康の実現ー

第2の患者会 すろーす

アイディア段階

更新日:2021.03.26

「第2の患者会すろーす」は、がん患者の<家族>とがんで家族を亡くした<遺族>を対象に、「対話カフェ」や「がんセミナー」などを⾏っています。家族や遺族が安⼼して語り合える場と、ゆったり⾃分の暮らしや⼈⽣に向き合う機会を提供しています。

そして今挑戦したいことは、その家族や遺族の方々のために、何が起きても揺るぎない職場コミュニティをつくりだすことです。コミュニティ構成員が、どんな時でも「ありのままの自分でいていいんだと思える」状態をつくることで、社会的な健康を実現したいです。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

個別の事情や背景も含めてコミュニティ内でシェアし、 
相互理解を深めることで、何が起きても、 
互いに関係性をケアできるコミュニティをつくり出したい

現在の医療は、当事者(患者)中心であり、当事者を抱えている家族・職場・学校・地域など、コミュニティ全体を捉えたケア視点は持ち合わせていないように思います。そのため、いざ病気などの事情を抱えた時に、当事者だけでなく周りも不要な悩みや不安を抱えてしまい個人の健康を損ねるだけでなく、コミュニティの健康にも影響するかと思います。

そこで、当事者と当事者の周りも含めた全体に<関係性のケア>を行います。起こりうる課題をテーマに、ロールプレイングや対話を通して、<備えと構え>を築きます。その過程でお互いの「事情」や「背景」、「感情」の理解を日常から深めコミュニティ構成員自らが関係性を作り出せるようにします。

コミュニティ構成員がどんな時でもありのままの自分でいていいんだと思える状態が、心理的にも健康であり、インクルーシブな社会でもあると思います。コミュニケーションの力でそんな未来を実現させたいです。

代表の想い

私は⼤学卒業後、⼊院ベッド数1300床の病院で交代勤務を行っていました。産休・育休を取得後、復職しましたが⻑時間・交代勤務、 保育園問題などにより退職 。働き続けたかったのですが、夫と⼆⼈三脚の育児に⼼⾝ともに疲弊し、退職するほかありませんでした。

その時「みんな通ってきたことだから・・・」という、上司の⾔葉に違和感を感じたことを覚えています。また、そういった家族の事情のない⼈から「○○さん、早く帰さないといけないから重傷者をつけられないのよね・・・」 という声を聞きました。事情のある⼈からも「もっと仕事できるのにな・・・」などと不満な様⼦が⾒えました。 

その原体験から、職場メンバーそれぞれが背負っている事情や背景・感情の相互理解が⾜りてないのではないか?と考えるようになりました。相互理解を深めることで、⾃然なコミュニケーションが持てる関係性を築けるのではないか。そのような関係性は、互いに不要な気遣いをせず、適切な思いやりが持てるのではないかと考え、それを築くための方法を模索しています。

アイディアをいただきたいこと

①「相互理解が進み、本⾳で話せお互い思いやれる職場」が理想 なのにそれが出来ない理由・壁となっていることは何でしょうか?
②その壁をどのように解消して、理想とする「相互理解が進み、本⾳で話せお互い思いやれる職場」に辿りつくことができるでしょうか?

アクションリーダー プロフィール

菱沼 路代

保健師、看護師。⼤学卒業後、⼊院ベッド数1300床の病院で交代勤務を⾏う 。産休、育休を取得後、復職するが⻑時間・交代勤務、 保育園問題などにより退職 。⺟のがん闘病経験から、家族の不安や迷いが安⼼して語られる場の必要性を感じ、 がん患者の家族・遺族を対象に精神的サポートを⾏う「第2の患者会 すろーす」を設⽴。

団体/企業詳細

団体名
  • 第2の患者会 すろーす

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