社会課題解決中MAPに戻る

アフリカで小規模医療施設をつなぐデジタル母子保健ソリューション『SPAQ』

株式会社SOIK

実行中

更新日:2023.11.28

『SPAQ』は、アフリカの保健センターの産科サービスをデジタル化し、保健サービスの質を劇的に向上させるための統合型ソリューションです。

スマホアプリのナビゲーションに従うことで、アフリカの医療従事者は簡単にポータブル医療機器を使ったデジタル産前健診を行うことができます。

コンゴ民主共和国、ガボン、ザンビア、シエラレオネの40以上の医療施設に導入され、すでに4000件を超えるデジタル産前健診が実施されています。Kwango州で6ヶ月にわたって実施された実証試験では、従来の産前健診に比較して妊婦さんの満足度は99%となっただけでなく、導入先の医療施設の収入も42%増加しました。

救えるはずの妊婦の命を救い、社会的インパクトを生み出すビジネスとして『SPAQ』を広く展開していきます。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

アフリカの周産期死亡率の減少。
アフリカ10カ国で救えるはずの妊婦の命を救う。

日本の100倍、妊婦が亡くなるアフリカ。医療サービスの質が悪いため来る気にならず、適切な検診を受けていない方が多いのです。

そこで、アフリカ10カ国のすべての妊婦が適時に健診を受けられる状態を作る事業を展開します。ハイリスク妊婦の異常が早く正確に診断され、医療従事者に質の高い検査結果データが集まることを目指します。

アフリカ中の保健センターがスマホアプリでつながり、誰もが医療機器イノベーションを享受し、妊婦さんやその家族が妊婦健診を受けるのが楽しみになる社会の実現が目標です。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

妊婦さんが亡くなる要因として、正確な診断が遅れること(1st delay)、適切な対処がされる場所に行くのが遅れること(2nd delay)、そしてその病院についてから実際に処置が開始されるのが遅れること(3rd delay)があるとされます。SPAQの統合的なソリューションを用いて、この「3つの遅れ」のそれぞれの問題に対してアプローチすることで、周産期死亡を減らしていくことを目指します。

アプローチの方法

『SPAQ』
IoT医療機器やソフトウェアのプラットフォームとして、医療従事者向けの母子保健DXを実現するパッケージ
 

▼SPAQシステムのイメージ
医療従事者や妊婦にはIDカードを発行。僻地に勤務する看護師は、不明なことがあれば遠隔地の専門医にデータ共有しながらアドバイスを求めることができる。

▼プロジェクト型の包括的な実施モデル
SOIKは製品を販売するモデルではなく、事前のニーズ調査から始まり、現地医療行政や医療施設との協議を行なったプロジェクト形成、ソフトウェアの現地適合、研修の実施、機材の調達・配布、実施モニタリング、インパクト評価まで一貫して行うことに強みがあります。これにより、顧客との継続的な関係を構築し、常に進化し、高いインパクトを出し続けるソリューションを提供します。

▼二つのビジネスモデル
大規模な普及を進めるtoGモデルと、継続的な利用を担保するtoBのサブスクモデルを並列させます。

これまでの活動実績

コンゴ民主共和国Kwango州での実証

SPAQはコンゴ民主共和国、ガボン、ザンビア、シエラレオネの40以上の医療施設に導入され、すでに4000件を超えるデジタル産前健診が実施されています。すでにコンゴ民主共和国保健省、JICA、UNFPAがSPAQの調達・プロジェクトの実施を行っています。

一例として、コンゴ民主共和国Kwango州で6ヶ月にわたって実施された実証試験では、従来の産前健診に比較して妊婦さんの満足度は99%となりました。

向上したサービスには多くの妊婦さんが集まるため、導入した7つの医療施設には月間で平均74%多くの産前健診が行われました。子宮外妊娠、前置胎盤、胞状奇胎、子癇前症、多胎など、SPAQによって見つかった異常は80を超え、使用した医療従事者からは28の命を救ったと報告されました。さらに導入先の医療施設の収入も42%増加しました。

これらの成果をもとに社会的インパクトを生み出すビジネスとしてSPAQを展開していきます。

必要なリソースや提案したいこと

より大きなインパクトを目指して

現在、事業拡大やソリューション改善のために、一緒に事業を進める仲間を募集しています。ご関心ある方はSOIKのWEBサイトを通じてご連絡をお願いいたします。

一緒に参画いただける方募集中!

  • JOB(委託・パート・雇用)

    弊社WEBサイトのお問い合わせ欄よりご連絡ください!

アクションリーダー プロフィール

古田 国之

株式会社SOIK 代表取締役CEO/
2008年東京大学農学部卒業後、国際協力機構(JICA)入構。ブルキナファソ事務所、JICA筑波、本部アフリカ部勤務の後、コンゴ民主共和国に3年間駐在し、事業総括を務める。JICA退職後にスイスIMDにてMBAを取得。2018年に開発途上国向け医療機器開発のレキオ・パワー・テクノロジーにCOOとして参画するために那覇に移住。2019年にSOIKの沖縄日本法人およびコンゴ民主共和国に現地法人を設立。現地の医療サービスの質向上のため、デジタル産科ソリューションSPAQを開発・普及する事業を展開している。

団体/企業詳細

団体名
  • 株式会社SOIK
活動地域
  • コンゴ民主共和国、ザンビア、ガボン、シエラレオネ

応援メッセージ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA