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牛のつなぎ飼いをやめよう!私たちの暮らしに欠かせない「牛乳」を考え直そう

認定NPO法人アニマルライツセンター

実行中

更新日:2019.07.21

群れで暮らし、母系の穏やかな社会構造を作る牛たち。牛は穏やかな動物で、記憶力、嗅覚、聴覚に優れています。お互いに毛づくろいをし合うことで絆を強くし、親友と引き離されればストレスを感じ、親子が引き離されれば数日間異常な声で泣き続けます。

デンマークやスイスでは常時つなぎ飼いを禁止しており、英国ではほんの0.3%ほどの乳牛しか繋がれていないと想定されています。一方日本では、約73%の酪農場が搾乳牛(牛乳を出す牛)を短い鎖やロープでつないで飼育しています。つながれた牛たちは、行動を大幅に制限され、つながずに育てられた牛達に比べて病気になりやすいこともわかっています。

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アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

牛はもともと、餌を与えられるより、自分で餌を探して刈り取り食べたいという欲求が強く、屋内よりも屋外で長く過ごすことを選び、日中の大半を牧草地で過ごします。自由に走り、飛び跳ね、体中で喜びを表現することもあります。

しかし、現在日本の約73%*1 の酪農場が搾乳牛(牛乳を出す牛)を短い鎖やロープでつないで飼育しています。つながれた牛たちは、行動を大幅に制限されています。歩くことすら許されず、ずっと同じ場所で立ったり座ったりを繰り返しています。

大人になって搾乳が始まってから、屠殺場に送られるまでの5~6年間、牛乳を搾り取られている期間はずっと24時間つなぎっぱなしになります。45.5%*2の酪農場は出産直前の乾乳期(60日程度)も繋ぎっぱなしています。つまりその45.5%の牛たちは死ぬまでずっとつながれっぱなしである可能性が高いのです。

*1 一般社団法人畜産技術協会 2014年調査データより
*2 一般社団法人畜産技術協会 2006年調査データより

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

詳細はこちらをご覧ください。

①病気になりやすい

乳牛が健康を保つためには運動が必要です。 つなぎ飼いとそれ以外の方法(フリーバーン、フリーストール*2 や放牧)では、つなぎ飼いされている牛の方がさまざまな病気になりやすいということが分かっています。例えば乳牛がかかりやすい病気として、細菌が牛の乳房や乳腺組織内に侵入して増殖することで炎症を起こしてしまう「乳房炎」という病気がありますが、つなぎ飼いされている牛の方が、つながれていない牛よりも乳房炎になりやすいという研究結果があります。*3 *4
*2
牛をつながない飼育方法
*3 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.4081/ijas.2014.2940
*4 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9257454

②足腰はボロボロ

跛行(はこう)は乳牛に多大な苦痛をもたらす深刻な病気ですが、つなぎ飼いされ、定期的に屋外での運動の機会が与えられないと牛は跛行になりやすいということが分かっています。
700kg
にもなる牛の体重を4本の足で支えています。その足には多大な負荷がかかります。にもかかわらず、筋肉をつける事ができない状況で拘束されるのです。

またつなぎ飼いの場合、多くはコンクリートの上に薄い薄いマットを敷いているだけであり、牛の前足は膝瘤(しつりゅう)が、後ろ足には飛節関節炎(ひせつかんせつえん)ができ、体の関節のいたるところに炎症ができます。牛たちはぼろぼろです。

③世界は牛をつながない

デンマーク、スエーデン、スイス、オーストリア、英国など、常時繋ぎ飼育を禁止しています。例えば英国では、国の規約により、繋がれた牛は最低一日一回は繋ぎから解放されなくてはいけません。繋ぎ飼いは減りつつあり、現在英国ではほんの0.3%ほどの乳牛しか繋がれていないと想定されています

日本でも、大規模になればなるほど、牛をつながなくなります。牛の習性を上手に利用し、最低限の自由を確保した状態で飼育しています。つまり、代替手段は十分に用意されており、むしろつながないで飼育するほうが農家にとっても利点が大きいのです。

 

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  • 全国

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