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民間×自治体の広域連携によるローカルベンチャー・エコシステム創出へ

NPO法人ETIC.

実行中

更新日:2018.04.27

地域の資源を活かし、地域に新しい経済や安心豊かな暮らしを創造する事業(ローカルベンチャー)を増やしていく。そのために必要な人材・資金・知恵・情報が豊かに循環するエコシステムを、民間および自治体が広域で連携し構築していくプロジェクトです。岡山県西粟倉村とNPO法人ETIC.の呼びかけに賛同した、志をともにする8自治体が連携し、2016年9月にローカルベンチャー推進協議会を設立。現在は11自治体が参画しています。まずは5年間で164件のベンチャー創出をマイルストーンにプロジェクトを進めています。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

グローバル化し続ける金融資本主義や情報社会。その一方で、市場経済や社会のあり方を「ローカル」から見直す動きが世界的に始まっています。自然やコミュニティとのつながりをもう一度見直し、超短期的な利益主義、無限の利益追求を志向するマネー資本主義ではなく、自然資本や文化資本、社会関係資本(人々のつながり)を活かした、持続可能で人々の安心・安全な暮らしを支える新たな経済の作り方。私たちは、それを「ローカルベンチャー型経済」と呼んでいます。
人口1,500人の岡山県西粟倉村は、この10年間で林業を中心としたローカルベンチャーの創出により総売上10億円を超える新たな経済を生み出しています。結果、人口の約1割がこの10年間に村で新規創業したローカルベンチャーとその家族であり、200人いる14歳以下の子どもたちのうち、2割40人が彼らの子どもたちです。過疎高齢化が進む地方でも、新しい価値を生み出し、魅力的な地域に生まれ変わることができる。西粟倉村はそれを証明してきました。
しかし、市町村が個別に努力するだけでは限界があります。地域発ベンチャー創発に本気で取り組む自治体がいくつも連携してプラットフォームをつくり、そこでナレッジ(経験)や人材などの経営資源を共有できれば、それぞれの努力をより実り多いものにできるのではないか。私たちはそう考え、西粟倉村とNPO法人ETIC.が呼びかけをし、ローカルベンチャー推進協議会を設立しました。

2021年3月末までに、下記の達成をKPIとしながら、ローカルベンチャーを支えるエコシステムを、自治体広域や官民協働で育てていくことを目指しています。
・新規起業・事業創出の件数:164件
・新規起業・事業創出による売上増:55.7億円
・起業型・経営型人材の地方へのマッチング:344人

 

アプローチの方法

  • このプロジェクトは、(1)参画する各地域それぞれにおけるローカルベンチャー輩出に向けたプログラム・施策の実施と、(2)参画する全地域が活用できる経営資源を形成するプラットフォームの開発の二階建ての構造になっています。

    <協議会への参画要件>
    ①ローカルベンチャー施策の推進に対する首長のコミットメントがあること
    ②地域独自のローカルベンチャー推進の施策やプログラムを有していること
    ③各地域で民間のパートナー組織(ローカル事務局)との連携があること

    <大切にしている考え方>
    ①得意分野を生かす。自治体と民間パートナーの協働。
    ②シェア型のアプローチ。地域間の協働。
    ③起業だけにこだわらない。多様な関わり方の提案。

今後のマイルストーン

2021年3月末までに、下記の達成を目標(地方創生交付金事業としてのKPI)としています。
・新規起業・事業創出の件数:164件
・新規起業・事業創出による売上増:55.7億円
・起業型・経営型人材の地方へのマッチング:344人
加えて、2021年度以降にも続々とローカルベンチャーが生まれ育つエコシステムを構築していくために、下記の3点も戦略目標として掲げています。
・全国各地の100人のプロデューサーの巻き込み
・ローカルベンチャーラボを通じて500人のプロデューサー予備軍の育成
・100地域の参画

アクションリーダー プロフィール

宮城治男

1993年、学生起業家支援の全国ネットワーク組織として活動をスタート。以来、若い世代が自ら社会に働きかけ、仕事を生み出していく起業家型リーダーの育成に取り組み、これまで800名以上の起業家を輩出・支援してきた。97年より中小・ベンチャー企業やNPOに学生が参画する長期実践型インターンシッププログラムを事業化。2001年ETIC.ソーシャルベンチャーセンターを設立し、社会起業家育成のための支援をスタート。以降日本初の社会起業のビジネスプランコンテスト「STYLE」、「社会起業塾イニシアティブ」等を手がける。04年からは、地域における人材育成支援のチャレンジ・コミュニティ・プロジェクトを開始。現在全国60地域に広がる。11年からは震災復興支援に注力、「右腕プログラム」では東北全域約150プロジェクトのリーダーのもとに250名のスタッフを送り込み、コミュニティ再生、産業復興等の支援を行っている。2011年、世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズに選出。

団体/企業詳細

団体名
  • NPO法人ETIC.
連携パートナー
  • ローカルベンチャー推進協議会(北海道下川町・北海道厚真町・岩手県釜石市・宮城県気仙沼市・宮城県石巻市・石川県七尾市・岡山県西粟倉村・島根県雲南市・徳島県上勝町・熊本県南小国町・宮崎県日南市)
活動地域
  • 東京都、全国

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