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ツーリズム・観光で地域の価値を高め、豊かな暮らしを実現する

一般社団法人くりはらツーリズムネットワーク

実行中

更新日:2019.10.07

2010年に宮城県栗原市に設立された、グリーン・ツーリズムやエコツーリズム、体験などを実践する栗原市民で構成する非営利団体です。「体験プログラム」を主体に、年間150回以上のイベントを実施しています。

以下の多岐にわたる事業を行なっています。
・交流事業(体験プログラムなど)
・研修事業
・広報事業
・販売事業
・調査研究事業
・デザイン事業

特に体験プログラムでは「市民(会員)のやりたいことファースト」をモットーに、市民がやりたいことを実現するための最適な方法(イベント、ツアーや視察受入れ、企業や行政からの受託事業、助成金など)を一緒に考え結び付けることを大事にしています。その結果、地域の人々が実は自慢できる地域資源を発見することに繋がったり、個人では実現しにくいことをみんなで事業にできたり、生業の補完や新しい挑戦へ繋がったりと、地域社会で効果が出始めています。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

  • 地域文化(市場原理で考えると消えていくモノコト)を大切にしたい。その消えていくモノコトを違う価値観で利用していけば、観光・ツーリズムで経済力をつけていくことができる社会。
  • 地域文化を違う形で維持・刷新していくことは、社会的使命だと考えます。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

  • 公益性は高いけど収益性が低い(10年が経ち過渡期にきていると感じている)。公益性だけの価値観でやっていくことは事業を「継続」する上で不可能。太い「副業」となるものを団体内で創り出す必要があると感じている。
  • 業界としてはまだ「業」になっていない。個人の志に頼りすぎているところが多分にあるのではないか。

アプローチの方法

ここでは中心的な事業である交流事業について詳しくご紹介します。

■ 体験プログラム
現在、年間150回以上実施中。①少人数、②短時間、③持ち帰りの3つのキーワードをコンセプトに据え、会員(市民)が自らの趣味や特技・職業を活かした体験プログラムを創出しています。ただし、内容は非日常の特別なことではなく、「普段からやっていること」を大事にしてもらっています。普段ウチ(家や家族)のためにやっているワザをソト(世間)に向けたら、それは立派な体験プログラムになり、提供する側(会員)のやりがいや自信にもつながっていきます。また少人数・短時間で設定することにより、会員が活躍する機会を多く作れることにもなります。

中でも人気のプログラムをいくつかご紹介すると…
・がんづき(農作業の休憩(小昼)で食べられてきた地元食)×めかご(竹かご)作り体験
・地元の大豆(農家)×木型(大工)で手作り豆腐体験
・ジャバラ切干大根作り体験(進化したお母さんたちの技!)
・農業体験は人手が足りなくなった農家の手助けにも
・ツルかご編み体験は厄介物の葛のツタを材料にすることができる

キーワードの3つ目「持ち帰れる」ことも非常に重要で、参加者が自宅に帰った後や後日家族や友人と作ったものをシェアできたり、感想を伝えられる仕組みになっています。

■ くりはら博覧会 ”らいん”
一定期間内に、栗原市内の各地を会場にして、複数の体験プログラムを実施するイベントです。会員が特技や職業を生かして、様々なプログラムをお客様に提供します。

■ 栗原地元食大学
地元食に特化した体験プログラムを提供しています。ここで言う「地元食」とは、受け継いだ郷土料理、地元食材を使った料理、丁寧に手作りされた料理全てのものを含みます。単純に古いものだけを地元食と位置付けるのではなく、今この時代に会員が新しく生み出しているデザートも地元食なのです。この考え方は体験プログラムにも共通しています。
また、地元の料理好きが集まり、約3年間にわたって郷土料理や地元の食材、調理法、由来などを調査研究。約70品のレシピをまとめ、成果の一部の31品を選んで本にまとめた『地元食の本』は、2016年度グッドデザイン賞を受賞しました。

■ 十文字商店
栗原に息づく“まで”な暮らしの魅力を伝えるイベント型のお店で、会員(市民)の手作りの品を販売する事業です。事務所で開店するほか、イベントへの出店、事業所での移動販売などを行っています。

■ 研修視察、民泊、ツアーの受入
地方の観光において重要視される「体験」の取組みは、観光やツアープログラムへの活用が可能であり、また、10町村が合併した栗原市は広域な行政区域ですが、当会の活動では市内全域から会員として市民が参画し、体験プログラム等を実践していることから、地域の一体感の醸成にも貢献しています。これまで蓄積した経験とノウハウを講演や視察等の受入、研修会など、様々な方法でご紹介しています。

今後のマイルストーン

  • 現在指定管理をしている昆虫館を拠点に、サイクリングツアーの企画も行っていきたい。
  • 伊豆沼、内沼はラムサール条約に加盟しているがエコなイメージがまだまだないので、今後は車の使用をなるべく控えていくなど地域にも呼びかけていきたい。
  • 体験プログラムを提供する会員(市民)の活動が、より一層起業・開業する人の後押しになると良い。
  • リピーターとして体験プログラムに参加していた人が、次にはサポーターになり、そのままプレイヤーとして地域内に移住した事例もある。このような繋がりを徐々にでも増やしていきたい。

一緒に参画いただける方募集中!

  • インターン

    学生インターンは随時募集しています。少しでも興味のある方は、ぜひご連絡ください。お待ちしています!

アクションリーダー プロフィール

大場 寿樹(事務局長)

宮城県栗原市(旧栗原郡築館町)出身・在住。1994年に築館町役場(現・栗原市役所)に入庁。「くりはら田園観光都市創造事業」を担当(2007年1月-2011年4月)し、地域資源の調査研究や観光まちづくり体制整備等の業務に従事。2013年3月に退庁し4月からくりはらツーリズムネットワーク事務局に勤務。2014年4月から現職。年間150回以上の観光・ツーリズム事業の企画・運営を担当。自身もしめ縄や釜台などの藁文化、マガン観察などの体験プログラムを実践している。

団体/企業詳細

団体名
  • 一般社団法人くりはらツーリズムネットワーク
連携パートナー
  • 栗原市
活動地域
  • 栗原市、その他

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