気仙沼を “SLOWな子育てができるまち”へ!

けせんぬま 森のおさんぽ会
実行中
更新日:2020.03.24

気仙沼市は2013年に日本で初めて国際機関から「SLOW CITY」として認証されました。豊かな自然や豊かな食に恵まれたこの土地で子育てができることをとても幸せに思います。
私たちが感じているこの感覚を周りの子育て仲間に少しづつ広げていこうと、気仙沼で結婚と出産を経験した共同代表2名(地元出身者と移住者)が、大好きな気仙沼で子どもにはのびのびと育って欲しいと願い、2017年9月に「けせんぬま森のおさんぽ会」を立ち上げました。
ダメ!早く!あぶない!やめなさい!汚い!...、普段何気なく子どもに対して使っているこれらの言葉も、自然の中で“気持ちを尊重する”ことを大切にしていると使わなくなっていることに気がつきます。気仙沼の山・海・森・川・里・島と豊かな自然の中で、うちの子よその子関係なく、穏やかな目線で子どもたちと過ごします。
アクション詳細
目指す社会のあり方、ビジョン

「ちがうからこそ豊かだ。自分を大切にするから、相手を尊重できる。」
大人も子どもも、”ありのままの自分で在る”だけで、社会全体が幸せに豊かになっていくと信じています。誰もが持つそれぞれの人間らしい凸凹を、ありのまま受け止め、認め合い、助け合える社会の仕組みをつくります。
現状とビジョンのギャップ、課題の構造

- 気仙沼市では2019年現在、約40人の待機児童がいて保育士不足が深刻な問題となっています。公立の保育園が多い気仙沼ですが、保育士さんたちが理想の保育を実現できる環境や働きやすい環境をつくり、子育て支援員という制度を広め地域の皆さんと一緒に子育てしていく環境をつくっていくことが急務だと感じています。
- その問題を解決するためにも、私たち民間でできること、行政ができること、互いの得意分野を活かしたまちづくりを進めるために、対話を繰り返しながら意思の疎通をして、「気仙沼で子育てできることが幸せに感じられる」ような仕組み・雰囲気づくりをしていきます。
アプローチの方法

けせんぬま森のおさんぽ会では、気仙沼の豊かな自然を活かした「見守る子育て」を大切にしながら、以下の活動を行なっています。
■ 活動詳細
①森のおさんぽ会
「育児サークル型」の森のようちえん活動です。月に2回ほど、0〜2歳の未就園児の親子を中心に、ホームスクーリングをしている小学生や地域の方々など様々な方に参加していただきながら、自然の中をおさんぽしたり、一緒に焚き火でごはんを作って食べたり、お昼寝したり。大人も子どもも、ゆったりと自分のペースで過ごします。
②うみと森のようちえん
「自主保育型」の森のようちえん活動です。不定期ではありますが、より日常に近いカタチで子どもたちを自然の中で遊ばせたい、という思いから預かり合いをはじめました。親と離れて過ごす子どもたちは、自分でできることが増えたり、助け合う気持ちが育まれたりと、心身ともに大きな成長が感じられます。また預かる側の親にとっても、「信じて待つ」「穏やかに見守る」を学ぶいい機会となっています。
③ママの学び合い (まちづくりへの参画)
より良い子育て環境を作っていくために、自分たちでできることを一つ一つ行なっています。気仙沼市が主催する企画に参加して意見を発表したり、地域の行事に子どもを連れて参加して一緒に子育てする地域の繋がりをつくったり、また、「やりたい!」と思うことを一緒に実現する仲間として、子育てしながらも協力しあってママたちの目線で社会参画をしています。
「ママが笑顔なら、子どももパパも、街も元気!」という信条で活動していますが、実際に活動しているとママたちがどんどん笑顔で元気になっていく様子が見られます。子どもたち同士で勝手に遊んでくれるから、ママたちはお互い悩みを相談し合ったり情報交換したりできるのです。ママたちが森の中で子どもと一緒に思いっきり楽しんでリフレッシュすることができるのは、非常に重要だと感じます。
■ 森さんぽ効果
私たちおさんぽ会が大切にしていることは、うちの子よその子関係なく自然の中で子どもの気持ちを尊重し、穏やかな目線で子どもたちと過ごすことです。自然の中をおさんぽすることで得られる効果はたくさんあると実感しており、それを私たちは「森さんぽ効果」と呼んでいます。
子どもの心と身体の健やかな成長
雨の日も雪の日も、子どもたちは元気いっぱい。自然の中で身体をめいっぱい使って遊び尽くします。普段食べない野菜もみんなと一緒なら食べられる!いっぱい遊んで、ぐっすり寝て。遊びの中で、心も身体も豊かに育つ土台を作ります。
ママのリフレッシュ&学び
自然の中で、みんなで見守るという心地よさを一度味わってみてほしい。頑張っているママさんほど心と身体が解放されて自然に癒されます。先輩ママから学んだり、防災の知識を得たりお互いに協力し合って子育てしていく仲間もできます。
地域との繋がり
幼少期に自然の中で豊かに遊んだ経験は地元への愛着に繋がります。人との繋がりを大事にしながら「地域で子どもを育てる」きっかけ作りをして、孤立しやすい子育て世帯と地域を繋げます。
今後のマイルストーン

2021年4月から地域型保育事業として認可保育園で森のようちえん的保育を行えるよう、主要メンバーが保育士や子育て支援員の資格獲得を目指します。そして、引き続き、心にゆとりを持てる“SLOWな子育て”ができる仕組みづくりを、気仙沼市や他団体と協力しながら進めていきます。
アクションリーダー プロフィール
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けせんぬま 森のおさんぽ会
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共同代表 赤畑綾子
気仙沼出身、2児の母。 出産後、「子どもとの関わり」を大切にしていていきたいと考えている中、”森のようちえん”に出会う。 「うみと森のようちえん」をメインで運営。 2017年 森のようちえん指導者育成講座 修了
共同代表 杉浦美里
静岡県出身、3児の母。 震災支援がきっかけで気仙沼市に初めて訪れ、自然豊かなこの地で子育てがしたいと2012年に移住。「私が目指す子育てはコレだ!」と一念発起して、当会を立ち上げる。 2015年 森のようちえん指導者育成講座 修了
応援メッセージ
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頑張って
2022.06.02
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