アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

■ 様々な人が共存できる街や社会
関わらなくても良いけど共存できて、寛容で、居心地が悪くない。そんな場をつくれたらと日々思っています。街の中で特異で目立っている人たちを集めるというよりは、世代もジャンルも好みも問わず、誰でも寛容に受け入れられて、存在できる場を目指しています。

■ 変化することが可能な場や社会
できた時が“完成”ではなく、そこにいる人たちが働きかけたりすることによって変化を伴っていくことが必要だと感じています。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

変化を生んでいく役割が足りていない
場に関わる人が固定化すると排他的になり「内と外」ができてしまいます。寛容を目指したはずなのに、逆に閉鎖的に見えてしまわないようにする必要があると感じています。設えを変えるなど、大胆な変化をつけていく必要があるのではないか。

アプローチの方法

ここでは、主に携わってきたISHINOMAKI2.0のプロジェクトについてご紹介します。

■ 石巻まちの本棚
そもそもは「一箱古本市」という市民参加型のイベントから発生した、2013年7月にオープンした場所です。地元の人たちに店番をお願いして、毎週土日月と水曜日（水曜日は夜のみ）オープンしている本屋兼貸本屋です。現在３名の方が店番を担ってくれていて、それぞれ本業がある地元の方々です。「この場所があったから出会えた人も多い」という感想があったり、皆さん楽しんで携わってくれています。また、補助金を利用すると自分たちでお金を生む方法を考えなくなってしまうため現在は利用していませんが、出版社や個人からの寄付本で古書販売を始めたことや、インターネットでの販売を始めたことは補助金がなくなってから全員で考え出した新たな取り組みです。
また、一箱古本市はこれまでに石巻で８回開催しており（2020年1月現在）、街に本を通した繋がりを地元の人たちと一緒に生み出すことができているのではないかと思います。そしてそこからまた繋がって何かが起こっていくのではないかという可能性も感じています。

■ 旧観慶丸商店
ISHINOMAKI2.0が始まってから様々なパブリックな場を運営してきた経験から、2018年、石巻市の文化財である旧観慶丸商店（石巻で一番最初のデパートだった建物）の指定管理者制度に応募し、ISHINOMAKI2.0が選定され、公共施設の企画運営を担当しています。キーワードは「文化の百貨店」で、様々な文化を楽しむことができる百貨店として機能していけたらと考えています。
ただの貸しホールとして運営するのではなく、積極的に企画展を実施したり、様々な連携パートナーと共に内容を練って運営しています。最近ではワークショップや演劇会場として利用されていて、“石巻演劇祭”では1ヶ月間様々な劇団が入れ替わり立ち代り上演を行ったり、施設から街に繰り出して演劇を行ったりと、多様な活用方法が見出されています。

今後のマイルストーン

石巻に関わることは、一生の仕事だと思ってやっていますが、石巻で考えたことをここだけにとどめたいとは思わないし、それは地元名古屋でも、当てはめられることかもしれないとも思っています。また、石巻に来る前に住んでいた横浜でも、やってみたらどうなるんだろうという気持ちもありました。日本中でも良いし、アジアのどこかの街でも良いし、関わる場をどんどん広げていっても良いのかなと思っています。広げたみたことをまた他の地域に還元して、そんな循環が生まれたら良いなと思います。

軽やかに暮らす人が関われる街っていうのは、寛容な街と言えるかもしれないですね。

必要なリソースや提案したいこと

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  学生インターンを募集しています。場づくりの設計からそのまわし方まで、手伝ってみたい方はご連絡ください。

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アクションリーダー プロフィール

勝 邦義

1982年名古屋生まれ。2007年東京工業大学卒業。2009年ベルラーへ・インスティチュート(オランダ)修了。山本理顕設計工場、オンデザインを経て、2016年勝邦義建築設計事務所を設立。ISHINOMAKI2.0理事。
ISHINOMAKI2.0では拠点運営マネージャー。設計から運営までおこなう。

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