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数百人単位の集落で「人と文化が循環するしくみ」から持続可能なコミュニティをつくる

一般社団法人 葛力創造舎

実行中

更新日:2019.07.26

葛力創造舎は、福島県双葉郡葛尾村で、通常なら持続不可能と思われるような数百人単位の集落でも、人々が幸せに暮らしていける経済のしくみを考え、「持続可能なコミュニティづくり」の支援をしています。
葛尾村の現在の人口は約1,400人。原発事故による一時全村避難の影響で、実際に村で暮らす住民は約350人です。人口が著しく減少した集落では、地域独自の豊かな生活文化を、村に住む人だけではなく、ここに訪れた人をみな“家族”と捉え、みんなの力で守り育てていくことが必要です。
そのために私たちは、地域コミュニティのサポートや地域の活力を支えつくる人材の育成、そして地域の資源を使った事業を起こすなど、「人と文化を循環させる」地域づくりに取り組んでいます。

キーワード

アクション詳細

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

葛尾村は、福島県阿武隈高原の標高約450mに位置し、農業と畜産業で栄える、四季折々の田園風景や山間ならではののどかな丘陵風景がある村です。
東日本大震災前の人口は約1,500人で、財源の殆どが地方交付税交付金等で自主財源は少なく、高齢化率も高いため、「持続可能なコミュニティづくり」は震災前からの大きな課題でした。しかし、一時全村避難を経て、村の人口構造が大きく変化した今では、これまで村民が紡いできた文化や記憶があと数年でなくなってしまうという危機がより高まっています。
帰村した住民が村で安心して暮らせるコミュニティを守りつくりながら、村民が何代にもわたって継承し続けてきた文化や風土を、どう後世につなぎ、100年後にも村の暮らしをつないでいけるかが大きな課題です。

アプローチの方法

「文化」を発信する、「文化」とつながる

 葛尾村には、人手が足りない時に村総出で助け合う「結–ゆい–」や、他人から貰った品物や利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与える「おすそわけ」の文化が今もあります。また、寒冷地ならではの“凍みもち(しみもち)”をはじめとする、村の気候を活かして自然の恵みを価値に変える、知恵と技術が今でも受け継がれています。さらに、今では肉牛・乳牛・養鶏などの畜産が再開し、コチョウランのような花きなどの新たな産業も生まれています。そうした産業に加え、葛尾村だからこそのナリワイのかたちをつくり、地域に再投資していくカギになるのが、葛尾村に残る「文化」だと考えています。村の「文化」を、カタチを変えながらも見える化することで、村民同士や、村民と訪れた人が「文化」でつながりあうしくみをつくっています。

今後のマイルストーン

「文化」を発信する、「文化」とつながる

 葛尾村には、人手が足りない時に村総出で助け合う「結–ゆい–」や、他人から貰った品物や利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与える「おすそわけ」の文化が今もあります。また、寒冷地ならではの“凍みもち(しみもち)”をはじめとする、村の気候を活かして自然の恵みを価値に変える、知恵と技術が今でも受け継がれています。さらに、今では肉牛・乳牛・養鶏などの畜産が再開し、コチョウランような花きのなどの新たな産業も生まれています。そうした産業に加え、葛尾村だからこそのナリワイのかたちをつくり、地域に再投資していくカギになるのが、葛尾村に残る「文化」だと考えています。村の「文化」を、カタチを変えながらも見える化することで、村民同士や、村民と訪れた人が「文化」でつながりあうしくみをつくっています。

アクションリーダー プロフィール

下枝 浩徳(したえだ ひろのり)

一般社団法人 葛力創造舎 代表理事

福島県葛尾村出身。東京電機大学、東京電機大学大学院にて地盤工学を学び、海外で井戸掘削を行う一般企業に勤務する。その後福島にUターンし国会議員秘書を経て2012年に一般社団法人葛力創造舎を設立。

震災を機に故郷の福島県にUターン。震災と過疎化による葛尾村の人手不足問題を解消すべく支え合いの精神「結」をヒントに活動中。地域コミュニティの再構築のため地域と首都圏を結ぶ交流イベント等にも力を入れている。

団体/企業詳細

団体名
  • 一般社団法人 葛力創造舎
活動地域
  • 福島県/葛尾村

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