性被害は自分ごとではない?周りと自分を守るための正しい考え方
福田 佳那子
#me tooや#性被害その後など、多くの被害者が声をあげはじめている性被害。しかし未だ女性だと13人に1人と性被害にあう人は少なくありません。
私は現在法医学教室に所属をしながら、性被害にあった人がどのような心的障害をかかえ、そして回復をしていくのかを学んでいます。性被害にあった人は、それで人生が終わりではなく、そこから続いていく人生を歩んでいかないといけません。
回復に着目をして学べる場所、安全を確保できる場所、そのような場所をいずれは自分で作っていければと思っています。
アクション詳細
目指す社会のあり方、ビジョン
同意なき性行為は「暴力」です
性被害と聞いてなにを想像しますか?道を歩いていてレイプ被害に遭うということだけでなく、同意がなく手を握る、突然ハグをするということも含まれます。性被害にあう、その人たちは特別な人たちでしょうか?
調査によると、14人に1人の女性、100人に1人の男性が、無理やり性交を受けた経験があることがわかっています。ところが、1年間に強制性交等罪として認知された被害は1405件、起訴された被害は約470件。たったの33.6%だということです。またレイプ被害の83%は、見知らぬ人からではなく、家族や友人などの面識がある人によるものであることがわかっています。そして被害を相談できた人は、たった約36.6%です。
※参考:内閣府男女共同参画局 男女間における暴力に関する調査(令和2年度調査)
性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ 取りまとめ報告書(2020)
このような現実を直視し、下記を守ることができる社会の実現を目指します。
1. 相手が強制されずNOが選択できる状態や環境であること
2. 上下関係や社会的地位に脅かされていない対等な関係であること
3. 1度だけでなく意思の確認は相手に合わせながらその都度しよう
一緒に考えたいお題
①お互い加害者・被害者にならないために、どんなコミュニケーションをとったらいいでしょうか?
②もし周りに被害にあった友人がいたらどう接しますか?
アクションリーダー プロフィール
- 福田 佳那子
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山口大学 医学部 医学科 在籍中
医学部在籍中に性被害を経験。心の病を経験したことで、性被害に対して向き合いたいと思い、現在は法医学研究室に在籍中。
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