世界の企業に追いつけ!ケージフリー宣言を日本企業も!
認定NPO法人アニマルライツセンター
アニマルウェルフェアを知っていますか。特に重要なのは畜産動物。なぜかというと、世界の哺乳類60%、鳥類の70%を占めるのが、畜産動物だからです。これだけ数が多いと、動物だけでなく、人間や環境にも影響の大きなトピックスになります。持続可能性に直結しているこの問題、世界では取り組みが進んでいます。国連もOIEも取り組んでおり、また世界中の企業がアニマルウェルフェアのポリシーを策定しています。
もっとも象徴的なトピックスは、採卵鶏のケージフリーを2025年等までに達成し平飼いや放牧に切り替えるというケージフリー宣言。でも日本企業はケージフリー宣言をしてくれません。需要ができれば供給が変わります。将来的にケージフリーの方向に向かうという宣言が重要なのです。動物への扱い、日本は今はひどいけど、海外に追いつき、いつか日本が世界一動物に優しい国になりたい。ケージフリー宣言をもらえるヒントを下さい!
アクション詳細
現状とビジョンのギャップ、課題の構造
こちらのサイトを参考に一部抜粋しています。詳細はこちらをご覧ください。
バタリーケージとは、ワイヤーでできた金網の中に鶏を入れ、それを連ねて飼育する方式です。鶏のまわりはすべて金網で囲まれ、ケージの中には、巣も砂場も止まり木も何もありません。たった一本の藁もありません。
卵が転がりやすいよう、ケージは傾斜しています。 日本での鶏1羽あたりの一般的な飼養面積は、370㎠以上430㎠未満程度*1。 これは20cm×20cm程度の大きさです。 日本の採卵養鶏場の92%以上*1でこのバタリーケージ飼育が行われています。
EUではすでにこのバタリーケージは禁止になっています。欧州委員会の科学獣医学委員会による報告書は、バタリーケージに対して非常に批判的であり、
「現在使用されているバタリーケージは、その小ささと酷さで、鶏の福祉にとって本質的な重大な欠点を有することが明らか」と結論づけています*2。
巣・止まり木・砂場
バタリーケージには、止まり木も、巣も砂場も設置されていません。鶏は本来、朝起きたら羽ばたきし、毛づくろいをし、砂浴びをして羽をきれいにし、一日に10000から15000回地面をつつき採食・探索する動物です。
安全な巣の中で卵を産みたいという強い本能があり、被食種である鶏には、隠れたいという欲求もあります。止まり木は、特に夜寝るときに鶏が積極的に利用するものです。しかし、この金網の中では、それらの欲求をかなえることはできません。鶏はバタリーケージの中で、巣作りの材料がなくても巣を作る真似をします。
砂場がなくとも、鶏たちはしばしば給餌箱に頭をつっこみながら両翼を動かし、砂浴びの真似事をします。 羽は汚れ、金網ですれ切れます。 土の上を歩いていれば自然に擦り切れる爪は、伸びきり、金網にからまります。
*1 2014年飼養実態アンケート調査報告書http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/index.html
*2 European Commission: Scientific Veterinary Committee, Animal Welfare Section. Report on the welfare of laying hens. 30 October 1996. Brussels, Belgium. Conclusion 9 (emphasis added).
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応援メッセージ
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いつも応援しています!どんな動物も本来のあるべき姿で生命を全うできる世界になりますように。
2019.11.23
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