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地方都市のサードプレイスから、高校生の可能性を最大化する

コミュニティ・カフェEMANON/一般社団法人 未来の準備室

実行中

更新日:2018.11.05

コミュニティ・カフェEMANON(エマノン)は、
福島県白河市の中心街にある古民家をリノベーションした、高校生をひいきするカフェ。

EMANONがある白河市(福島県県南地域)には、大学がありません。そのため、まちに住む高校生は、家と学校の往復で、普段の生活のなかで進路の相談を大人に気軽にすることや、自分たちが住むまちのことを知ることができないまま、卒業していく高校生が少なくありません。

私たちはそんな高校生に、親や先生以外の人やコミュニティに触れられる「サードプレイス」= EMANON をつくり、さまざまな人やモノ、コト、に出会うことで、高校生たちが人生の選択肢やさまざまな価値観を増やしていく機会やきっかけをつくっています。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

コミュニティ・カフェ EMANON(エマノン)は、No nameの逆さつづりから名付けられました。 「利用者のみなさんが、自由にこの場所を使って、生かしてほしい」。そう考え、この場所にはあえて名前をつけず(No name)、解放しています。 高校生がEMANONという場に集うことで、高校生のコミュニティができ、高校生と地域の大人、高校生と卒業生などとの上下のコミュニケーションも生まれていく。そうした人と人とのつながりや地域社会への関わりから、高校生たち自身の好奇心や発想が最大限に引き出され、高校生が自分にとっての幸せな生き方を選ぶことができる社会をめざしています。

アプローチの方法

EMANONは、2016年3月にオープン。 カフェの運営やしくみづくりも高校生たちとともに考え、実験しながらつくってきました。まずは高校生たちのコミュニティとなる「場」をつくるために、高校生や応援者とともに古民家をリノベーション。高校生や大学生が会員証をつくることで注文しなくてもカフェの施設を自由に使うことができるようにしました。高校生は、勉強場所やサークルの活動場所、家に帰るまでに休むための寄り道場所として自由に利用しています。 EMANONにはさまざまな背景や経験をもったスタッフがおり、身近な大人のひとりとして相談をすることもできます。そしてEMANONでは、高校生が地域の方々と交流しながら、自分たちの”やってみたい”や”おもしろそう”をカタチにする活動拠点として、さまざまなプロジェクトが生まれています。 そのひとつが、福島県出身の若者と高校生が福島をテーマに取材・編集したカルチャー誌「裏庭」です。裏庭編集部では、高校生ライターが、WEBで福島県の旬な情報の発信するほか、高校生が白河の魅力を発信するフリーペーパー「ヨリミチ」を制作しています。

必要なリソースや提案したいこと

3年目となったEMANON。ここに集う高校生は、ひとりひとり、さまざまな思いや悩みをもっています。大人も、ひとりの個人として向き合うことが求められます。必ずしも、マニュアル通りには行きません。その一方で、ここに期待を集めてくれる高校生のために、長く続く「しくみ」をつくることが3年目のEMANONの課題です。開設当初から続けたしくみを改善し、より訪れやすく、より居心地のよい「しくみ」をつくること。 EMANONという「場」の力やそこに集まる「人の力」を生かしながら、ひとりひとりの高校生の悩みや期待が、日常的に前進するための「しくみ」や「仲間」をつくっていきたいと考えています。

現在挑戦中のプロジェクト

クラウドファンディング:-何度でも戻ってくるためのゲストハウス- blanc プロジェクト

地方出身者と地元との、新しい関係をつくりたい。

大学のない街白河では、18年間育った土地を進学する高校生は離れざるを得ません。 離れたその後も、彼らが育った地域と共に成長できるような新しい地方と都市の関係を創りたい。新しいプロジェクトとして、地域の高校生だった大学生・社会人が ”何度でも戻ってくるためのゲストハウス”づくりに挑戦中です。

「白河は、日本一若者が活躍できる街。」
「だから、ここにはいつ何度でも、帰ってくる価値がある。」

大企業や最先端の研究機関はなくとも、どんな若者も、チャレンジできて、応援してくれる大人がいる。日本中で若者が少数派で、出る釘は打たれるような時代であっても、この街は挑戦の背中を押してくれる街。

この街はそんな街だと、地元出身の大学生・社会人に伝えたい。日本中の若者にも、白河の素敵な大人たちの存在を伝えたい。気軽に滞在でき、地域の魅力が詰まったゲストハウスを通じて、白河に集まる若者と、白河の素敵な大人や会社とを繋げたいです。

現在、このゲストハウスづくりのために、クラウドファウンディングに挑戦中です。ぜひ、みなさまのあたたかいご支援・ご協力、よろしくお願いします。

クラウドファンディング:-何度でも戻ってくるためのゲストハウス- blanc プロジェクト

一緒に参画いただける方募集中!

  • インターン

    目の前の高校生に本気で向き合い、高校生にとって居心地のよいしくみを考える右腕

  • JOB(委託・パート・雇用)

    EMANON店長候補求ム。高校生のためにやりたい!という情熱と経営に関心のある方

  • プロボノ・ボランティア

    高校生向けワークショップの運営スタッフ、調理を実施する”おいしいボランティア"

  • 寄付

    地元出身の若者が何度でも戻って来るためのゲストハウスのクラウドファンディング

アクションリーダー プロフィール

青砥 和希 (あおと かずき)

一般社団法人 未来の準備室 理事長

1991年福島県矢祭町生まれ。2014年首都大学東京都市環境学部(地理学)卒。首都大学東京大学院都市環境科学域 博士前期課程在籍中。2015年、前身団体であるEMANON準備室の理事長として、平成27年度白河市コミュニティ・スペース設置事業を受託。以来、白河市を活動拠点として福島県内を中心とする地方高校生向けのカフェ運営・キャリア教育に従事。2018年から福島県県南地方 定住・二地域居住相談所 ラクラスしらかわの代表に就任。教員免許(高校地歴・中学社会)と狩猟免許(第1種)あり。

団体/企業詳細

団体名
  • コミュニティ・カフェEMANON/一般社団法人 未来の準備室
活動地域
  • 福島県/白河市

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