独特な雰囲気を纏う商店街。ファンを生み、地域に受け入れられる「新たな文化」を。
伊藤詩恩
2度の艦砲射撃や震災など、幾度もの困難を経験してきた岩手県釜石市。「釜石大観音」は、亡くなられた方々の平穏や未来の平和を祈願して昭和45年に建てられました。
そんな観音様の足元に軒を連ねる釜石大観音仲見世通りでは、かつての賑わいを取り戻すべく様々な活動が生まれ、2018年頃からコワーキングスペース・カフェ・ゲストハウスといった遊休不動産の活用も行われてきました。
再興の1歩を踏み出したこの場所ですが、2020年に起きたコロナ渦の影響を受け、現在新たな岐路に立たされています。これまでの歴史や取り組まれてきた活動が絶えぬよう、各地から応援していただけるファンの創出・近隣住民や釜石市民の皆さまにも受け入れられる新たな文化を生み出します。
アクション詳細
目指す社会のあり方、ビジョン
個々人の想いやそれを応援する周りの人たちの力で、幾度もの困難から立ち上がってきた釜石市の強さに着目し、仲見世通りには「空想参道」というコンセプトが生まれました。「○○したい」という1人1人の想い・実現を後押しする、大観音の足元で参道でもある商店街に足を運ぶ人が活動に賛同する、などの想いが込められています。
そんな仲見世通りには現在、多くの人で賑う当時から暮らしているおじいちゃんおばあちゃんたち、社会的自立支援を行うNPO法人の施設、そして新たな交流をつくる場として価値を発揮しているコワーキングスペース・カフェ・ゲストハウスが点在しています。
空想参道を掲げる街の1歩目として、この商店街がもつ機能や潜在的な力を引き出し・この場所ならではの新たな文化を生み出すため以下のアクションを行います。
アプローチの方法
藩境を跨ぐ伝統文化を活用したコミュニティ形成
南部藩と伊達藩の藩境が引かれていた釜石市には、かつての藩境を挟んで2つの大きなお祭りがあります。それぞれ交わることのないお祭りですが、どちらもお祭りでも行われる虎舞という伝統芸能に着目し、勉強会などを仲見世通りで開催したいと考えています。
人口減少による継承者の問題の解決、仲見世通りに近い高校で続く虎舞の活動との連携、を通して老若男女が携わることのできるコミュニティが育まれ、世代を超えた取り組みが生まれやすい環境を醸成します。
相乗効果を生むクリエイティブ団体の設立/誘致
これまで仲見世通りで行われてきた、子どもたちによるお絵かきプロジェクトや少しづつ増えている通り沿いのアートの活動が、仲見世通り全体として一層押し出していける体制をつくりたいと考えています。
仲見世通りの全てシャッターが開き様々な機能をもったスペースが訪れる人たちを出迎えてくれる未来を空想しながら、その足がけとして商店街の色を付けていくクリエイティブな団体を設立/誘致することを目指します。
コワーキングスペース・カフェ・ゲストハウス、自立支援施設との相乗効果の生まれる団体の企画・商品開発を通して、観音様の来訪者と仲見世通りの動線の再構築・コミュニティ形成を行います。
今後のマイルストーン
■ 藩境を跨ぐ伝統文化を活用したコミュニティ形成
■ 相乗効果を生むクリエイティブ団体の設立/誘致
必要なリソースや提案したいこと
実行段階に入っていますが、興味を持たれて、アイデアの提案や話を聞いていただける方がいらっしゃっればご連絡いただけると幸いです。
アクションリーダー プロフィール
- 伊藤 詩恩
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釜石市地域おこし協力隊(釜石ローカルベンチャー)/
愛知県豊橋市出身。学生時代、リノベーション事業会社での広報/地方メディアの企画執筆/インキュベーションスペースの運営/などを経験し、新卒でオフィスの移転・空間デザインを行う企業へジョイン。
内装デザイン/設計を学び、2020年春より釜石へ移住。釜石大観音仲見世通りの再興につながる事業立ち上げを目指し活動中。
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