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山林保全と再生可能エネルギーの普及を融合させ、持続可能な林業を復権させる

アイパワーフォレスト株式会社

実行中

更新日:2018.11.13

福島県会津地域では古くより、豊かな自然の恵みを、四季折々の暮らしにとり入れてきました。春の山菜から秋の木の実や茸、そして薪炭による熱エネルギーに至るまで、里山が人々の暮らしを支えてくれていたというのも過言ではありません。

会津地域全体において、山林の占める割合は85%。しかし、輸入による木材価格の低迷と森林を整備する担い手の不足により、その山林はほとんど手入れされることなく現在に至っています。

私たちは、森林資源を木質バイオマスエネルギーとして生かすことを含め、積極的に木材を活用していくことこそが、会津地域を豊かにしていくことだと考えます。そして、「林業の担い手を育成する」ことを掲げながら、森林伐採事業と木製サッシ事業に取り組んでいます。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

私たちは、会津の山林保全と再生可能エネルギーの普及活動を融合させ、持続可能な山林の整備と林業の復権を目指しています。産出した木材は、建築用材、加工品、エネルギー材と、最大限に有効活用することで、地域内で資金を循環させ、雇用を創出していきます。地域の方々とともに力を結集し、地域内で自立した林業経済システムを構築することが、会津の魅力を次の世代に手渡す確かな道であると信じています。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

林業の担い手である「きこり」。「きこり」は樹木を伐採するだけではなく、山の価値を人びとに伝えるという大きな役割を担っています。現在、会津地域の「きこり」は10名ほどで、若手はほとんどいません。

「きこり」がいなくなるとどうなるのか。
きこりが減り、森の間伐や枝打ちができなくなると、木が密集し、互いに根を十分に張れなくなります。すると、それぞれが栄養や光を奪い合い、木々が育たなくなります。結局、森林の保水力も落ちてしまうのです。

私たちの生活に恵みをもたらし、人々を守り続けてくれた森林がいま、担い手の不足により、荒れ放題なのです。まさに、会津地域の林業が”ストップ”しつつある危機的な状況です。

アプローチの方法

私たちは、山林伐採や大径木伐採はもちろん、屋敷や神社仏閣、架線周辺などの「特殊伐採」を得意としながら、現在の林業の課題に立ち向かっています。

伐採した木材は、チップ、ペレットや薪というエネルギー源として地域で消費していくことが重要です。それに加えて、私たちは、木材の良さを最大限に引き出した付加価値の高い商品をつくっていくことが必要だと考えています。

木材の利活用の一例として、私たちは、美しい木目と優しい肌触りが特徴の「高断熱木製引き違いサッシW(ダブル)」の開発を行っています。通常の家屋のサッシはアルミでできていますが、私たちは会津材(杉や桐)の特性と独自の技術を生かし、湿気によるゆがみが起きにくい高断熱性の木製サッシを開発しました。

「林業の担い手」づくりでは、森林とのかかわりを次世代に伝え、伐採の技術指導を行うために、「山学校」という教育活動を行っています。「山学校」では、実際に伐採のデモンストレーションを行い、参加者の方にもチェーンソーを使った伐採や薪割りなどを体験してもらいます。「山学校」には子どもから大人までさまざまな世代が参加をしており、子どもたちにとっては、山の遊びを通じて、山や森林に親しんでもらう機会となっています。

必要なリソースや提案したいこと

持続可能な循環型の社会にむけ、森林資源を木質バイオマスエネルギーとして活用し、普及させることをめざしていますが、その実現には大きな課題があります。一つには、材木をチップに加工できる企業や施設が十分にないこと、二つには、チップを熱源として活用するボイラーやCHP(熱電併給システム)が設置されている施設が少ないことです。

地域における林業には、森林の保全と整備による、雇用の創出という波及効果が期待されています。また、木質バイオマスは再生可能エネルギーとしても特徴的な存在です。これからも林業の重要性や木質バイオマスの活用の意義を啓蒙しながら、会津地域の林業の再生を目指していきます。

一緒に参画いただける方募集中!

  • 連携メニュー(法人・団体)

    木材を利活用した商品づくりや林業の担い手育成に参画いただける方

  • インターン

    里山の未来を担う「きこり」のみならい募集。

アクションリーダー プロフィール

金澤 秀光 (かなざわ ひでみつ)

アイパワーフォレスト株式会社 代表取締役社長

1947年神奈川県小田原市生まれ。立教大学経済学部卒後、1969年ライオン油脂(株)に入社。
2007年3月ライオン株式会社を退職後、会津坂下町で有機農業の手伝い、会津坂下町里山のアトリエ坂本分校副校長。福島県知事認定証ふるさと暮らし案内人。

団体/企業詳細

活動地域
  • 福島県/会津地域

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