自分たちで電力をつくり、地域の自立を実現する

会津電力株式会社
実行中
更新日:2018.11.13

福島県の会津地域は、豊かな穀倉地帯であり、水資源や森林資源、地熱などの豊富な天然の資源に恵まれ、私たちはその豊かな自然と共に歴史を重ねています。
東京電力第一原子力発電所の事故は、人々や自然環境に大きな被害をもたらしました。いま、私たちは、利便性や経済性を重視してきた日本のエネルギーのあり方そのものを根本から見直すべきではないかと考えています。
私たちは、地域にある豊富な資源を活用し、原子力に依存しない再生可能エネルギーによる社会づくりを、この福島から実現します。エネルギー燃料を他地域から運び込むことなく、自分たちでつくりだす。そして、地域内でお金を循環させ、「地域の自立」を実現することを目指します。その目的に向けて、太陽光発電をはじめとする多様な地域分散型エネルギーの創造を行っています。
アクション詳細
目指す社会のあり方、ビジョン
福島県は、会津地域の水資源や森林資源、地熱などの豊富で恵まれた天然の資源を利用するだけで、十分に電力の自給が可能です。会津電力は、「すべては未来の子どもたちのために」をスローガンとし、地域資源を活用した安全で安価なエネルギーを供給することで、地域のエネルギーの自立を目指しています。
アプローチの方法

現在の日本におけるエネルギー燃料の多くは、外国に依存しており、地方からお金が外国に出ていく仕組みになっています。この「依存の仕組み」から脱却することが、持続可能で自立した地域をつくる鍵になります。私たちは、「地産地消」のエネルギーの普及にむけ、50KWクラスの小規模発電所を会津地域をはじめとする福島県全域に多数設置しています。
会津電力の発電事業の最大の特徴は、「小規模分散型」の再生可能エネルギーであること。
「小規模分散」であることで、仮に災害時に停電が発生したとしても、発電所に設置されている非常用コンセントを開放することにより「緊急用発電所」として利用できます。お住まいの地域の方々にとっては、身近に発電所があることで、再生可能エネルギーに対して関心をもちやすくなります。
現在、太陽光発電所の数は、会津地域で58ヶ所(2014~2017)、中通りに12ヶ所(2016~2017)になります。会津電力の太陽光パネルは、雪国ならではの工夫をしています。時には1~2メートルも積もる雪深い会津地域でも発電ができるようにするため、パネルを地上2.5メートルの高さに設置し、落雪溜まりによる遮蔽を回避しています。また、パネル設置角度を30度にし、落雪をスムーズにするなど、一年中安定したエネルギーを供給できるようにしています。
アクションリーダー プロフィール
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佐藤 彌右衛門 (さとう やえもん)
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会津電力株式会社 代表取締役 社長
昭和26年喜多方市生まれ。東京農業大学短期醸造卒業後、(資)大和川酒造店入社。
平成17年代表社員就任・九代目佐藤彌右衛門に改名。
ジザケジャパン(株)会長。プロジェクト会津(株)社長。
日本地酒協同組合理事長。
NPO法人まちづくり喜多方、(社)ふくしま会議、(社)会津自然エネルギー機構理事。
いいたてまでいの会幹事長。
平成25年8月会津電力㈱設立、代表取締役社長に就任。
全国ご当地エネルギー協会代表理事。飯舘電力株式会社代表取締役副社長。
ふくしま自然エネルギー基金設立発起人。
団体/企業詳細
- 団体名
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- 会津電力株式会社
- 活動地域
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- 福島県/会津地域・中通り地域
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