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景色を資産として運用し、スマホでは撮れない最高の一枚を提供する「フォトビーズ!」

株式会社クイックピジョン

実行中

更新日:2023.08.08

絶景をバックにセルフィーでは撮れない画角や光にこだわったきれいな記念写真を、スマートフォン操作で簡単にリモート撮影できるサービス「フォトビーズ!」。

IoTを活用したフォトスポットサービスで、スマートフォンからあらかじめ設置されている近くのカメラにアクセスして撮影し、撮影した写真データをすぐにダウンロードすることができます。現在は、北海道から大阪まで6か所にフォトスペースが設置されています。2018年4月にサービスが開始され、2022年8月時点での利用数がのべ7万組を突破しました。

景色を未活用資産と捉え、フォトスポットという形にして、訪れる人には素敵な思い出写真を提供し、カメラを設置するオーナー企業には景色という資産をフォトスポットとして運用することで不動産の価値向上を提案します。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

思い出撮影の革命
私たちクイックピジョン株式会社は“思い出撮影の革命”をミッションとし、遠隔撮影できる新次元の自撮りサービス『フォトビーズ!』によって実現される斬新なアイディアとテクノロジーを用いて、新しい撮影体験を生み出し続け、一人一人の思い出をより豊かにします。

景色を未活用資産と捉え、不動産の価値向上に貢献する
企業に対しては、景色という資産をフォトスポットとして運用することで不動産の価値向上を提案します。これまで、不動産は駅近だと価値が上がりますが、景色がきれいなだけでは価値は上がりませんでした。良い写真が撮れるから人はいっぱい来るけど、お金にならない。でも、それは魅力的な「VIEW資産」が眠っているということだと思います。景色を資産と捉え、フォトスポットという形にして活用することで、日本中に眠る未活用資源を産業の発展に活かします。

アプローチの方法

フォトビーズ!は、抜群のアングルで設置されたカメラをWebサイトからコントロールして写真撮影ができる、”世界初”のフォトスポットサービスです。もう、いわゆる”自撮り”とは卒業です!


上野・アメ横センタービルのフォトスポット

空が地表に映り込むウユニ塩湖のような写真が撮れる大阪・Willows Hotel 大阪新今宮屋上のフォトスポット、恵比寿ガーデンプレイス38階のフォトスポット

これまでの活動実績

2016年11月 TOKYO STARTUP GATEWAY2016 セミファイナリストに選ばれ表彰

2016年5月、大学院の研究室の後輩と、起業支援プログラムの同期と3人で会社を設立。救急医療の現場に導入するシステム開発をしていましたが、実証実験寸前で路線変更することになりました。公共サービスのシステムを変えるためには、かなり多くのステイクホルダーとじっくり話し合って進める必要があり、ベンチャー企業が入り込める領域なのかという疑問が湧いてきたためです。

2016年当時は2020年東京五輪まであと4年。東京五輪をとても楽しみにしていた鈴木さんは、東京で迎える4年後の自分を思い描き、ワクワクしないビジネスは選ばないことにしました。「これから増える海外からの旅行客を満足させたい」という思いでフォトビーズ!の事業アイディアを発表したところ、 TOKYO STARTUP GATEWAY2016にてセミファイナリストに選ばれ表彰されました。

TOKYO STARTUP GATEWAY2016最終発表会での鈴木さん

2017年1月 渋谷のスクランブル交差点で外国人観光客にフォトビーズ!利用を呼びかけ

一緒に起業した創業メンバーの2人が離脱。一人になった後、ついに現場で動き始めました。渋谷のスクランブル交差点でプラカードを掲げ、外国人観光客にリモート撮影をしないかと呼びかけながら、サービス開発を進めていきました。

渋谷スクランブル交差点でのサービス開発時の様子

2018年4月、渋谷「MAGNET by SHIBUYA109」屋上にてフォトビーズ!第1号のフォトスポット開設

2018年4月、株式会社SHIBUYA109エンタテイメントから、渋谷「109メンズ館」が「MAGNET by SHIBUYA109」へリニューアルオープンする第1弾キャンペーンの一つとして、「屋上の絶景フォトスポット」として発表されました。フォトビーズ!の誕生です。

「渋谷スクランブル交差点が見下ろせるビルの屋上をリプレイスしたいから相談に乗ってほしい。」TOKYO STARTUP GATEWAY2016の最終発表会に参加した企業様から寄せられた相談が始まりでした。

企業の相談を受けてからサービス開始までの1年間は、IoTシステムや、カメラの画角や光など、リサーチと開発のために要する時間でしたが、同時に不動産開発を手掛ける企業との協業から、フォトスポット開設による不動産価値の向上という不動産業界の視点を得ることにも繋がりました。サービス開始と同時に「VIEW資産」という新しい概念も誕生したのです。

渋谷109フォトスポット「CROSSING PHOTO」

2022年8月現在 フォトスポットを国内6カ所に設置

視察からサービス開始までの一連の仕事は、実験を繰り返して一つの作品を作り上げるようなものです。IoT技術だけでなく、空間デザインの仕事でもあります。一番ワクワクするのは、設置するその場その場で、オーナーの気持ちを聞き、工夫を凝らして撮った写真をオーナーさんに見せる瞬間です。

今後のマイルストーン

フォトビーズ!の今後の展開は、フォトスポットめぐりをしてもらえるように、写真という一眼で伝わるわかりやすいメディアを使って、「行ってみたい」を誘発する試みを続けていくことです。今までは都市の中に絶景スポットをつくっていましたが、今後は自然の中の絶景にも挑戦したいです。また車やバイクが走っている写真が撮れるようなシステムも開発中です。

アクションリーダー プロフィール

鈴木啓太

株式会社クイックピジョン代表取締役/TOKYO STARTUP GATEWAY2016セミファイナリスト
高校の時代の夢は宮大工 or 漁師。高校卒業後に大学へ行く意志はなかったが、母の勧めで興味あるデザイン専攻の大学を受験。大学2年時、デザイン実習の講義で恩師となるデザイナーの教授に出会い、デザインにのめり込む。様々なコンテストなどに応募を始め、3年時に「第1回東京ビジネスデザインアワード 最優秀賞、第5回テクノルネサンスジャパン 未来の夢・アイデアコンテスト 優秀賞」を受賞。研究室配属後は、産学協同で災害時や救急時の情報連携システムを研究開発。 大学院卒業後、研究内容の事業化のため、2016年8月5日にクイックピジョン株式会社を設立。しかし、数ヶ月後に事業撤退を決断する。TSGの他、NPO法人ETIC.主催のSUSANOOやMAKERS UNIVERSITY等のプログラムを通して、本当に自分が実現させたいことを掘り下げ、カメラをシェアして生まれるカメラ版ポケモンGO「フォトビーズ!」の開発に至る。

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