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獣害を獣益に。野生動物を地域のめぐみとして扱い、人間との共生を実現する。

(一社)ふるさとけものネットワーク

実行中

更新日:2022.06.09

私たちは,野生動物と人間の共生のために、けものの「まち医者」を育成する獣害対策の中間支援組織です。

獣害対策の専門機関として、自治体単位での各地の現状や課題を把握し、最適な技術や情報を提供しています。地域が自立的に対策ができ、それが持続的な里山保全となる、その支援を行っています。

獣害対策は狩猟のみではありません。地域が被害を管理できる仕組みが必要です。地域の実情を把握し、防除・追払い・捕獲と効果測定を連携して対策が取れることが重要です。

そのために、研修会を通じた獣害対策の担い手育成、担い手のネットワークづくり、さらには獣害対策の現状調査・白書作成・政策提言といったさまざまな活動を展開しています。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

獣害を獣益に

地域に生きる誇りと覚悟を持ち、経済優先ではなく暮らしの豊かさを感じながら、野生動物を害獣ではなく地域の資源・めぐみとして扱うことを実現したいです。

その生活のためには、自分たちが実際にそこに暮らしている人たちが自立して対策できるように支援して寄り添うことが大切です。地域によって獣種、擦れ具合、作物等、集落の状況が違うので、その地域に適した対策を行わないと、一般的な獣害対策を行っても効果はあがりません。きちんと整理して分析を行い、地域ごとに対策の計画を立て実施しています。

私たちは創業以来、「持続可能な地域づくり」に向けて行政の受託事業や各種コーディネート業務に取り組んできました。地元で起業し、メディアでの露出も増えてくることで地域住民や行政、金融機関等からの期待感や応援等をいただけていることを実感しています。

今後は代表1人の属人的なまちづくり会社ではなく、チームとして地域にインパクトを生み出せる組織をつくっていきたいです。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

このフェーズで直面していている課題としては、組織として地域の理想と課題を定義し、それを解決する手段として、現在やっているコーディネート業務や受託事業を活用していくという視点だと考えます。

様々な相談に対して、応えるということではいつまで経っても請負業務をしていることにすぎません。会社といて地域にインパクトを生み出していくことや、収益性を高めていくためにも自分たち自身が地域の理想や課題を定義し、日々の取り組みに生かしていくことが必要であると思っています。

アプローチの方法

事業の柱は2つです。

①獣害対策の担い手育成(研修会)から担い手のネットワークづくり
②獣害対策の現状調査、白書作成、政策提言

全国の農村地域を中心に課題となっている獣害対策において、地方でけものの町医者として活躍できる人材育成をけもの塾の開催や受講者のフォローアップを通して行っています。現在、5年間(H27~R1)で17回開催し、受講生は316名となりました。

また、野生動物対策技術研究会や鳥獣管理士会などと資格制度や研修会の開催など連携団体もできました。R3年度現在、ふるさとけものネットワークの会員団体は、16団体(会費無し個人含む)。けもの塾のオンライン講座も随時開催しています。

アクションリーダー プロフィール

興膳健太

団体/企業詳細

団体名
  • (一社)ふるさとけものネットワーク

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