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「顔の見える電力™」の提供

株式会社UPDATER(旧:みんな電力株式会社)

実行中

更新日:2021.11.16

私たちは、パブリックブロックチェーン上に電力のやり取りを記録する独自システムを構築しました。このシステムは世界初のブロックチェーンによる電力トレーサビリティーシステムです。福島や長野など全国各地の再生可能エネルギー発電所と消費者をマッチングし、供給を行うトラッキングシステムにより、「顔の見える電力™」という電力売買プラットフォームサービスを実現しました。選択の自由という新たな価値を創造して再生可能エネルギーの振興に努めるとともに、電力の売買を通して楽しみながら発電所と消費者をつなぎ、地域の振興にも貢献しています。

キーワード

アクション詳細

目指す社会のあり方、ビジョン

エネルギー供給の安定確保だけでなく、再生可能エネルギーの普及により地球温暖化、大気汚染防止など環境問題の解決に貢献したいと考えました。

現状とビジョンのギャップ、課題の構造

電気は電力会社しか作れず、個人の消費者は電力に対して安さや環境影響以外に「選択の自由」がありませんでした。また、電気生産者と消費者をマッチングする仕組みや、消費者が電気生産者を応援する仕掛けもありませんでした。

アプローチの方法

世界初のブロックチェーンによる電力トレーサビリティーシステムの導入と、電力売買プラットフォーム「顔の見える電力™」で、①電力の需要量や発電量を可視化、および、②電力を売る側と買う側双方への「選択の自由」という新たな価値創造と、両者のマッチングの機会提供に挑み、実現しました。

これまでの活動実績

パブリックブロックチェーン上に電力のやり取りを記録する独自システムを構築し、低コスト(料金は半分)かつ高精度(単位は1日から30分へ短縮)な電力トレーサビリティを実現しました。

また、個人の消費者が、電気料金の一部から応援金として「みんな電力」のサービスを通じて発電所に支払う仕組みを作り出しました。電力は可視化され、発電所別に色分けしたグラフから、需要量や発電量のトレースが可能です。

電力に安さや環境影響以外に「選択の自由」という新たな価値を創造することによって、再生可能エネルギーの振興に努めました。電力の売買を通して発電所と消費者をつなぎ、地域の振興、地方創生へ貢献しています。

▼ブロックチェーンを用いた「顔の見える電力™」の仕組み

▼可視化された、ある日の電力共有状況

ブロックチェーンを活用した電力の可視化と電力選択の自由という新たな価値を創造した点が科学技術イノベーションの活用やストーリー性の面で評価され、2019年度「STI for SDGs」アワードで科学技術振興機構理事長賞を受賞しました。再生可能エネルギーの普及・振興による環境問題の解決への貢献や電力の売買を通じた地域振興がSDGsの目標7や13への達成にとどまらず、持続可能性という付加価値を与える取り組みとなっていることも評価されています。

今後のマイルストーン

電力会社しか作れなかった電気ですが、一般の方々も作る側に回ることができるようになったこと自体がイノベーションだと認識しており、より多くの方々に参加していただきたいと考えています。今後はアーティストやそのファンを巻き込んだ、電力を通じたコミュニケーションにも力を入れていくつもりです。

▼顔のみえる電気の生産者たち

必要なリソースや提案したいこと

再生可能エネルギーの普及をテーマにしながら、電気という(品質の)差がないものにストーリー性を持たせることで、新たな価値の訴求に挑戦しています。数年前までは、価格以外に電気を選ぶ選択肢がなかったため、このようなビジネスは否定的に考えられていましたが、電気にストーリー性を持たせることにより、価格優位性以外の選択肢を消費者の方々に提供しています。

メッセージ

当社は20115月の創業以来、再生可能エネルギー事業を中心に取り組んできましたが、創業10年を迎え、電力だけではなく、空気、バッテリーなどのトレーサビリティ実現や、モノのルーツをたどるオウンドメディア運営など、事業多角化に取り組んでいます。このたび、あらゆる社会課題を解決するソーシャル・アップデート・カンパニーとして再定義すべく、会社名を「みんな電力株式会社」から「株式会社UPDATER(アップデーター)」に変更いたしました。 

様々なブラックボックスを見える化し、気候崩壊や貧困など、社会課題の解決の糸口を生み出し、世界をアップデートする一助となれるよう邁進いたします!

アクションリーダー プロフィール

株式会社UPDATER(旧:みんな電力株式会社)

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